どうも、オーディオオタクブロガーのてつです。
今日はBluetoothの話です。
まだまだ一般的なBluetoothの音質のイメージは、
「圧縮しているから音が悪い!」
というものが主流だと思いますが、
じつは「有線のイヤホンやヘッドホンよりもBluetoothのほうが圧倒的に音が良い」と言われたらどう思いますか?
しかも、それは論理的に説明できると言われたら??
結論からいうと、
科学的に考えても、オーディオは有線よりもBluetoothのほうが圧倒的に有利です。
なぜかというと、Bluetooth接続の方が、デジタル信号からアナログ信号に変換されてから耳の鼓膜に届くまでの距離が圧倒的に短くて済むからです。
Bluetoothなら有線ケーブルのデメリットを次々と解消できる
オーディオの世界はケーブルの世界と言われるくらい、ピュアオーディオオタクの皆さんは、アナログ信号の質を高めることに何十万、何百万という大金をつぎ込んでいます。
アナログ信号を少しでも劣化させないことが、音質のクリアさにとても重要だからです。
これは間違いありませんし、ぼくもそう思います。
じゃあ、アナログ信号のロスを極限まで減らすということは、とどのつまりどういうことなのか?
答えは、
ほぼゼロ距離にしてしまえばよい。
ということです。
ゼロ距離ならば! pic.twitter.com/ZbV9Enwenf
— 六甲 (@earlbox) August 29, 2014
アナログ信号の劣化を気にして、何十万円もする高級オーディオケーブルを買ったとしても、「ゼロ距離」には絶対に敵いませんよね?
そう、そして、お察しの通りですが、
この「アナログ信号のゼロ距離化」に成功しているのが、Bluetoothのオーディオ機器なのです。
Bluetoothのイヤホンやヘッドホン、そしてスピーカーなどです。
Bluetoothイヤホンやヘッドホン、スピーカーなどは、基本的にバッテリー駆動ですので、家庭用電源周りの余計なノイズに悩まされる心配もありません。
完全にスタンドアローンで、独立したピュアで最適化された電源環境でもあるのです。
つまり、
- アンプから増幅されたアナログ信号がほぼゼロ距離でスピーカーユニットに届く
- バッテリー内蔵なので、電源周りも優秀
この2つの理由から、Bluetoothイヤホン・ヘッドホンは従来の有線接続よりも、圧倒的に高音質を目指すことが可能なのです。
もっというと、Bluetoothなら、左右に独立したユニットが搭載されている場合も多いので、構造的に完全なバランス接続ですしね。
バランス接続であり、ケーブルや電源の問題も解消されている…。
これって、つまり、オーディオマニアがずっと求めていた理想郷なのですよ。
とはいえ、こういうことを言うと、必ず以下のような意見が聞こえてきます。
「おいおいww…Bluetoothなんて圧縮してるから音悪いに決まってるだろうww」
「音楽はWAVやFLACファイルでハイレゾで聴かなきゃハナシにならないだろう…?」
という、決まり文句ですね。
本当にMP3とハイレゾの音質はちがう?あなたは聞き分けられますか?
これについては、一言。
「じゃあ、MP3などの圧縮音源とWAVEファイルの同じ音源、ブラインドテストで聞き分けられるんですか?」
と。
人間の可聴音域的に考えて、音声ファイルは256〜320kbpsほどのMP3ファイルに圧縮した場合、元の音源との違いを聞き分けることはほぼほぼ不可能だと言われています。
強がるのはやめて、客観的になってください。
客観的になることが、オーディオのケーブル沼から抜け出す第一歩です。
「あなたは本当にハイレゾとMP3の音の違いが聞き分けられるのですか?」
MP3のブラインドテストを試してみたい人は以下のサイトでテストできます↓
もし聞き分けられない(ぼくと同じですね)のでしたら、いつまでも有線オーディオ界のケーブル沼にハマってお金をドブに捨て続けるのではなく、潔くMP3の音源を受け入れて、Bluetoothの『ゼロ距離』のメリットを享受するべきです。
ファイルサイズよりも大切なこと
では、仮に同じオーディオ環境でMP3とハイレゾファイルには「違いがない」と仮定してみて考えてみましょう。
この場合、デジタル信号がアナログ信号に変換されてからあなたの鼓膜にたどり着くまでの距離が短ければ短いほど、音質はよくなるはずですよね?
有線の場合は、DAコンバーター(デジタル信号がアナログに変わる部分)は大抵の場合、手元のプレーヤー(DAPなど)にあります。
どんなにイヤホンのケーブルを短く切り詰めても、1m?いや、鬼のようにこだわる人なら、首を屈めながらうずくまれば50cmくらいかもしれませんね。
ところが、Bluetoothの左右独立型(TWS)イヤホンの場合、DAコンバーターはイヤホンに内蔵されて一体化されていますから、アナログ信号が実際の振動板に伝わるまでの配線は、せいぜい1〜2cm。
Bluetoothヘッドホンでも、左右に独立したコンバーターが配置されていれば、同じように1〜2cm。
むしろ、もっと短い場合がほとんど。
ミリ単位の場合もあるでしょう。
つまり、Bluetoothの最大の利点は、オーディオの鬼門であり最大の難所である「配線・ケーブル」の問題を、ほぼ完全にゼロ距離にすることで解決できるということなのです。
そして、有線信者というのは、有線にこだわるあまりに、じつは有線の質という意味でも、Bluetoothの環境には永遠に勝てないのです…。
なぜなら、ゼロ距離という「完全体」には絶対にたどり着けないから。
なんという皮肉でしょう…。
あなたはゼロ距離の本当にピュアなオーディオ体験をしてみたいと思いませんか?
元の音源ファイルが持っている100%のポテンシャルを、鼓膜のすぐ側で感じてみたいのではありませんか?
電気信号の世界では、距離の問題は非常に重要だということは、あなたも重々承知でしょう。
数十センチ、数メートルのケーブルをつかい続ける限り、永遠にゼロ距離のピュアで極限まで劣化の少ないBluetooth機器には勝てません。
それくらい、Bluetoothのオーディオというのは革命的なのです。
これ、小学生でもわかる理屈なんですけどね…。
なぜかオーディオ界隈の人々は「有線・ケーブル信仰」が根強いようで、なかなか受け入れ難いようです。
レコードなどのように音の発生源からスピーカーまでが完全にフルアナログというのなら話は別ですが、今の時代、皆さんが聞いている音源は基本的にデジタル信号が元になっているのですから、
「デジタル信号がアナログに切り替わったあとの配線距離」
の重要さにもっとみなさんが気づいてくれることを願っております。
昨今のBluetoothのコーデック進化が目まぐるしい
最近のBluetoothはコーデック技術の発展がめざましく、かなり高音質な音楽ファイルの伝送が可能になってきています。
「Bluetoothは音が悪い!」なんて言われていたのは、遠い昔の話です。
QualcommのaptX-HDは48kHz,24bitに対応していますし、S/N比は驚異の129dB。
ソニーが開発したLDACというコーデックなら、990kbps(96/48kHz)のファイルの伝送も可能です。
引用元:https://www.sony.co.jp/Products/LDAC/
繰り返しますが、990kpsのMP3などの音源と元のWAVEファイルなどは、とても人間が聞き分けられることは科学的に考えても困難です。
ここで気になるのは、ハイレゾを楽しむユーザーがこの仕様で満足できるのだろうかということだ。実はクアルコムでは、音響工学を学ぶイギリスの大学生30人を集めて、ハイレゾ音源を96kHz/24bitのPCM音源と48kHz/24bitのaptX HDで聴き比べを実施している。その結果、「両者の差を訴える学生はほとんどなかった」(大島氏)という。また、ユーザー調査でも同様の傾向が得られたようで、「我々が選んだというよりもユーザー側の判断もあり、48kHz/24bitの採用に至った」(大島氏)わけだ。
ちなみに大島氏の説明によれば「aptX HDが発揮するS/N比は129dBという驚異的な数値」に達しているとし、これは世の中に存在しているA/DコンバーターやD/Aコンバーターでこの値を超えるスペックを持つものはごく一部というのが現状だ。aptX HDが充分な音質を発揮している根拠のひとつといえるだろう。
引用元:ワイヤレス化が進むスマホ市場で注目の「Qualcomm aptX HD」とは? 高音質の理由をクアルコムに聞いた
まとめ:科学的に考えてもBluetoothは有線よりも音質面で有利だった
「感覚」に縛られてオカルトにハマるのではなく、シンプルに、電気信号の「距離」を比較すれば、いかにBluetoothオーディオが優れているのかがわかっていただけると思います。
そしてもちろん、理屈だけではなくて、Bluetoothは出音も感動的にすばらしいですよ。
あなたが聞いてきたお気に入りの音楽たちの本当の姿と出会いたいなら、Bluetoothオーディオの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?
天動説と地動説…っていうのも決して大げさではないくらいに、世界が変わりますよ!
コン◯ームありのエッチとナシくらいの違いを感じることができること間違いなし笑。
おすすめのBluetooth端末(イヤホン・ヘッドホン・送信側環境)などは「オーディオ周り」カテゴリで日々更新しておりますので、ぜひ参考にして、いますぐあなたのオーディオライフを感動的に塗り替えてください。
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