どうも、ヘッドホン好きブロガーのてつです。
AKGのヘッドホンが大好きです。
先日買ったK701(現行の中国製造モデル)がめちゃくちゃ音がよくて感動。

昔のオーストリア製造のK701も気になる…もしかしたら音質にちがいがあるかも?
と思っていた矢先、運よく状態のよさそうなK701をラクマで発見。
即購入してみました。
AKGの名作K701。中国製とオーストリア製の両方聴き比べてみたら…
というわけで、現在のワタクシの手元には、中国製とオーストリア製の2台のK701があるのですが、
結論からいうと、

音は現行の中国モデルの方が圧倒的によい!
という意外な結果に。
外観のちがい
K701のオーストリア製と中国製の違いは、ヘッドバンドのコブがあるかないかだけで、外観はほぼ一緒。
オーストリアK701の特徴
- ヘッドバンドにコブあり
- ヘッドバンドの本革の質が少しよい
- イヤーカップにMade in Austriaの文字
- ケーブルが若干柔らかい
中国K701の特徴
- ヘッドバンドにコブなし
- ケーブルが若干固め
現行の中国版K701のドライバー↓

中国版K701のドライバー
オーストリア版K701のドライバー↓

オーストリア版K701のドライバー

オーストリア版K701のドライバー
よく見比べると、ドライバーをマウントしている黒いプラスチックのパーツが、オーストリア版の方がエッジが滑らかですね。中国版は、ざっくり型からそのまま出したような「バリ」感が目立つ。
光の角度による違いかもしれませんが、現行の中国K701のドライバーの方が、透明度が高いような。
音質のちがい
ドライバーの型番なども同じなので、少なくとも同じ音がすると思っていたのですが、予想外に音が違いました。
中国製K701は、シャキッとしてフレッシュ。定位感や音場もバッチリ。
いかにも現代的な音がします。
対してオーストリア製K701は、高音域のキラキラ感が消失しており、中音域〜低音が盛り上がり、全体的に曇った音質。
音の傾向は中国製と似ているのですが、どうにも全体的にぼやけてしまっている…。
オーストリア製造版は10年以上経過しているので劣化は避けられない
ぼくの手持ちの個体のオーストリアK701は、ようするに
ドライバーや配線まわりが、経年劣化している
と考えるのが妥当でしょうね…。
中古で入手したので正確な製造年はわかりませんが、11~15年くらいは経っているのかなと。
最初はムリに、

このマイルドな音質が、オーストリア版の良さなんだ…!
と思い込もうとしていたのですが、やはり曇ったような音質は、しばらく聴いていると、面白みがなく、中国製K701で感じられるハッとするような解像度もない。
明らかに高音域のキレが損なわれてしまっている。

ヘッドホンは、あまり古いものは劣化してしまうんだな…
ということを今回学びました。
配線の劣化の問題なら、頑張って配線材を付け替えればマシになりそうですが、ドライバーの素材自体が劣化してしまっているなら、どうにもなりませんな。。
まぁ、さすがに10年以上前の工業製品。
普通に劣化していると考えるのが妥当でしょう。
バリモーションダイアフラムの素材は非公開?耐用年数は?
もちろん、いくつものオーストリアK701を試したわけではないので、全ての個体に当てはまるかどうかはわかりませんけどね。
オーストリアK701の中にも、あまり劣化していなくてキレイな音を出してくれる個体もあるとは思いますが、わざわざ選ぶ必要も特にないのかなと。
ドライバーの設計なども全く同じですし、K701に関しては、おとなしく現行の中国製造モデルを買ってしまって何の問題もないし、むしろ新しいK701のフレッシュなドライバーの音質は素晴らしいです。
AKGのドライバーの素材が何なのかは正確にはわかりませんが、プラスチック?ポリウレタン?PETなどの合成樹脂?あたりだと思います。
特にAKGのバリモーションダイアフラムは40μm~80μmということで、極薄。
10年以上経ったら、劣化していると考えるのが妥当ですね。
※Laminated Varimotion Diaphragmは特許取得済みのAKG独自の素材なので、詳しい素材などは非公開。
参考動画↓
まとめ: コレクター以外は、現行の中国製K701がおすすめ
はい、というわけで今回は
K701は中国製とオーストリア製で音質とか変わるの?
というテーマで話してみました。
結論を再度言うと、
ぼくの手持ちの個体の場合、オーストリア製は音質がかなり劣化気味だった!
現行の中国製のK701を買う方が無難!
という感じでございます。
コレクション目的ならオーストリア製を中古で手に入れるのも全然アリだと思いますが、リスニングやモニタリング目的の場合は、新しい個体を買った方がAKGの意図した正確な音質を体験できると思います。
AKGは中国製造になってもしっかりと製品クオリティを高めていて、素晴らしいですね。
さすがプロ向けのオーディオ機器メーカーです。
K701におすすめの変換プラグ↓

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