どうも、香水マニアブロガーのてつです。
海外でとくに人気のジョルジョ・アルマーニの人気香水「アクアディジオ・プロフーモ」をレビューします。
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荒々しい海の潮風の匂いとベルガモットの爽やかさ、ローズマリーのほろ苦さ、ムスクの色気…パチョリのアジアンチックでミステリアスなアクセント…
かなり個性的で独創的でありながら、どんなシーンでもマッチしてくれる万能香水です。
詳しいノートや調香師、使ってみた感想、おすすめの年代やシーンなどをレビューしていきます!
ジョルジョ・アルマーニ香水 アクアディジオ・プロフーモのボトル外観
まずはボトル外観。
今回手に入れたのは5mlのミニボトルですが、ミニボトルなのにこの高級感…。
さすがジョルジョ・アルマーニ…という貫禄が漂っております。
部屋にいてあるだけで厳つくてテンション上がりますね。
基本情報
では、アクアディジオ・プロフーモの基本情報を。
発売:2015年
「世界で一番売れたメンズ香水」として名高いアルマーニのアクアディジオ(1996年)の強化版として、2015年に登場。
アクアディジオの基本的な香りは忠実に守りつつも、現代的なエッセンスを取り入れ、オーデパルファンの濃度に仕上げています。
調香師:アルベルト・モリラス
調香師はアクアディジオと同じく現代香水界の巨匠アルベルト・モリラス。
彼の作品は他にもCKONEやD&Gライトブルーオムインテンス、ジバンシーパイなど、ヒット作がたくさん。
濃度:EDP(オーデパルファン)
通常の香水はオーデトワレが多いですが、こちらはオーデパルファン仕様。
より濃くて持続性が長いのが特徴です。
とくにアクアディジオ・プロフーモの持続性はかなり長めで優秀。
香りの構成
トープノート
Sea Notes
Bergamot
ミドルノート
Rosemary
Sage
Geranium
ベースノート
Incense
Patchouli
つけはじめは海の潮の香りとベルガモットの柑橘系の香りが混じり合って、ものすごくさわやか。
個人的に、トップノートの完成度は数ある香水の中でも最強レベルかなと。
マリン系の香水は多くありますが、アクアディジオ・プロフーモの海の香りは、荒々しい岩場のイメージ。
白い砂浜が続くビーチリゾート…というよりは、あまり人が立ち寄らない秘境めいた海…という風景が思う浮かぶほど、凛としていて大海原の荘厳な雰囲気を感じさせます。
いつでもどこでも、シュッと一拭きするだけで海のエッセンスを感じることができます。
ミドル以降が線香くさいのがちょい使いにくい…
ミドル以降は、ローズマリーのハーブのビターな香りとベースノートのパチョリ(東南アジアのハーブ・アジアンチックな香草の香り。パクチーとかそれ系)が目立ってきます。
荒々しい海の風景から、徐々にアジアの寺院のような深い瞑想体験のような…そんな移り変わりを演出しています。
まるで本当にヨーロッパの港から〜東南アジアまで航海をしているようなドラマティックな移り変わりです。
インセンス(お香)の香りも多めに配合されているので、スモーキーでダンディー。落ち着いた印象で終わります。
個人的には、この「お香」の感じは少しキツめかな〜と思ってしまいますかね。
西洋人にとっては、こういうアジアンな香りは新鮮に感じられるのかもしれませんが、我々東洋人からすると、どうしても「線香くさいな…」と感じてしまいます。
なので、ラストノートはぶっちゃけあまり好きではないのが残念。
トップ〜ミドルはマジでドンピシャで好みなので、すごく惜しい。。
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アクアディジオ・プロフーモの持続性
香りの持続性は相当長いです。
オーデパルファンなので、通常の香水よりも濃度が濃いのはもちろんですが、
他ブランドのオーデパルファン香水などと比較しても、めちゃくちゃ長く香りが残ります。
布につけた場合
シャツなどの布に付けると、12時間くらいは余裕で香りが残りますね〜。
持続性はかなり優秀。
ただ、先ほども言ったように、長く残るのはラストノートのお香っぽい香りがメインなので、潮風っぽい香りは1〜2時間で消えてしまいます。
肌につけた場合
肌につけても、かなり持続性は長め。
多少汗をかいても、べっとりと香りがこびりついて、なかなか取れないレベル。
5〜7時間ほどは香ります。
ただ、肌につけるとバランスは崩れがち。
お香っぽいムスクの香りが強めに出てしまい、エグみが発生。
布に付けるとめちゃくちゃバランスが良いのですが、肌にはあまりおすすめできませんね。残念。
おすすめのシーン:基本的にオールマイティー
アクアディジオ・プロフーモのおすすめのシーンですが、
万能なので基本的にどんなシーンでもつけられます。
オフィス・学校・デート・休日・昼でも夜でも…
あらゆるタイプのシーンでスッと溶け込むように馴染んでくれる感があります。
アルマーニといえばスーツです。
もちろんバチッと決めたスーツスタイルにも抜群にあいますね。
甘さがほとんどないスパイシー寄りの香水なので、ビジネスシーンでも大活躍してくれます。
スーツにあわせると、「デキる男」感をバリバリ演出できるでしょう。
休日やデートなどにつければ、アクティブでスポーティー、それでいて冷静なクールな男性…。
という印象でしょうか。
ここまで万能な香水も珍しいですね。
嫌いな人にはかなり嫌われそう
唯一気になるのが、やはりラストノート。
アジアンハーブのパチョリの酸っぱいような独特な香りと、お香の線香くささがありますので、ダメな人は一定数いるでしょうね…。
なので、シーンを選ばずに使える香水ではあるのですが、嫌いな人にはかなり嫌われる香りかもしれません。
日本だとどうしても線香くさい…やアジア香草(パクチーとか嫌いな人)がダメな人は一定数いますからね。
まとめ:トップノートが超優秀だけどミドル以降はクセあり
はい、というわけで今回は
アクアディジオ・プロフーモのレビューをお届けしました。
トップノート〜1時間くらいのマリンノートはマジで最高にイケてます。
ここまで爽やかなのにダンディーなトップノートは他にない。
比類なき完成度です。
ただ、ミドル以降2時間〜くらいするとパチョリのお香の香りがメインになって、しかもそれらがかなり長時間持続するので、そこが少し残念かな…。
よーく嗅ぐとうっすら潮の香りも残ってはいるのですが、お香の香りに負け気味なのが惜しい…。
3時間ごとくらいにつけなおせば、いい香りを継続させられそうです。
海外の香水レビューサイトではかなり評価が高いのですが、
日本だとちょっとマニア向けって感じですかね。
普通のマリン系の香水がちょっと甘すぎて……もっとビシッと荒々しい大海原の香りはないんかい!?
と探している人にはドンピシャでハマる香りですよ。
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お香の香りが取り除かれた「アクアディジオ・プロフォンド」というバージョンも2020年に発売されていますね。
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こちらもかなり気になるので、また買って後日レビューしますね!
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