先日、楽器屋さんでヤマハのフラメンコギターCG182SFというモデルを試奏させてもらいました。
あまりにも鳴りがいいので、ビックリしましたね…。
普通のクラシックギター (ガットギター)が欲しくて探していて、たまたま店員さんに「これも面白いっすよ」と言われて、フラメンコギターをはじめて弾いてみたのですが…。
めっちゃ音量が大きいし、レスポンスも最高やん…コイツ…。これが4万円って…。
ということで、日に日にCG182SFが欲しい欲が強まってしまいました。
後日、試奏させてもらった楽器屋さんに行ったところ、同じギターはもうすでに売れてしまったのこと。
店員さんも、「CG182SFは次いつ入荷するかもわからないな〜あの時はたまたま入荷しただけだし…」
ということだったので、楽器屋さんには申し訳ないのですが、ネットで買うことにしました。
ヤマハのフラメンコギターCG182SFを買ってみた!
というわけで、さっそく到着。
ネット通販でギターを買うのははじめてだったので、若干不安でしたが、さすがヤマハ 。
バッチリ安定したクオリティのギターでしたので、安心しましたね。
楽器屋さんで弾いたのとほぼ同じ音質で、大満足です。
ちなみに、通販のショップは、「Chuya-Online」さん。
Chuya-Onlineさんはアマゾンにも楽天にも、PayPayモールにも出店されている大手の通販ショップさんです。
梱包もプチプチでしっかりおこなわれていて、好感度◎ですな。
では、さっそく本題であるヤマハCG182sfフラメンコギターの本体の作りや音のレビューをしていきたいと思います!
いざ開封の儀
さてさて、プチプチを外して、中身を見てみましょう。
箱と一緒にソフトケースがくくりつけてありましたw
いざ、ご対面です…。
トップの木目の模様がキレイだといいけど…果たして…。
だんだん見えてみました。
はい〜!
ヤマハCG182sf君の登場です!
うん、木目もキレイでよかった!
ソフトケースも、ビニールだけの完全なペラペラ仕様ではなく、一応うっすらですがクッションもほどよく入っているタイプのものだったので、お得感ありですな。
スプルースの単板仕様です。明るめの黄色いカラーリングが、可愛いですな。
ちゃんと単板の証である「ソリッドトップ」のタグも付いておりました。
マシンヘッドの作りもカッコいいですな。
ゴールドのカラーが、高級感あります。
付属品に関しては、説明書や保証書が同封されておりました。
弾いてみた感想
さっそく弾いてみましたが、楽器屋さんで弾いた時と同じく、非常に軽やかでレスポンスの良いキャラクター。
弾いててとても楽しいギターですね…。
ぼくはポップスやボサノバをメインでやろうと思っているので、本格的なフラメンコの奏法はわからないのですが、ボサノバのテンションコードを弾いた時、とっても軽やかで、思わずニヤリとしてしまいます。
ボサノバの有名なプレイヤーもフラメンコギターを愛用している場合が多いと聞いたのですが、それも納得。
ボサノバの名盤の中から聞こえてくるような軽やかな音色がするので、ホント、ずっと弾いていても飽きないほど、気持ちいい。
サイドとバックがシープレス(糸杉)という、非常に軽い素材でできているので、音の立ち上がりが早く、減衰も早い。
だから、カッティングのキレもとっても良いです。
糸杉は、ヒノキ科イトスギ属の植物ということなので、サウンドホールの中から、めっちゃヒノキのいい匂いがしますw
ヒノキのお風呂みたいな、あの匂いです。
地味に癒されます。
弦高が低くて弾きやすいので初心者にもオススメ!
フラメンコギターは、通常のクラシックギターよりも弦高が低いのが特徴。
このCG182sfも、やはり弦高が低めなので、すごく弾きやすいです。
Fコードなども、かなりラクに押さえることができて、疲れなくてよいですな。
クラシックギター・フラメンコギター初心者には非常にオススメできますね。
トップには、「ゴルぺ版」という、フラメンコギター特有のピックガード的なものが付いております。
弦の下部分には付いておらず、上と下部分で、セパレートされております。
少しでもトップの鳴りを邪魔しないように設計されているのがわかります。
ちなみに、このCG182sfは中国製ですが、さすが世界のヤマハ。
全体的な作りのクオリティ・マテリアルの質はとっても高いです。
唯一、作りの粗さという点で気になったのは、「サウンドホールの指板部分のえぐり方」ですかね…。
ガガーッと一気に電動サンダーで指板をゴリゴリ削ったような跡が、そのまんまw
ですが、プレイや音質には全く関係ない部分なので、全然問題なしですね。
CG182sfのデメリットは高音弦のこもり?
このCG182sfは、すごくコスパも良く、とてもいいギターなのですが、音に関して唯一感じたデメリットが、
「ん?高音弦がちょっと篭ってるな…」
という点。
「工場出荷時の安い弦だから、篭ってるのかなぁ…」
とも思いましたが、ぼくの経験上、アコースティックギターはサドルの素材を変えると音が激変するということは知っておりましたので、サクッとサドルをチェンジしました。
純正のプラスチック樹脂
↓
人口象牙のTUSQ(タスク)
へと、サドル交換を行いました。
TUSQ人口象牙サドルに変えて高音弦のこもりがスッキリ解消
TUSQ(タスク)というのは、主にギブソンやテイラーなどの有名フォークギターメーカーも純正パーツとして採用している、カナダのメーカーが開発した人工樹脂のことです。
参考サイト:TUSQ – モリダイラ楽器
この人口象牙にサドルやナットを変えてあげると、音が劇的に変化することで知られています。
関連⇒クラシックギターのサドルを交換して音質のこもりを解消しよう!
特に、サスティーンと音量が激変するんですよね。
タスクサドルに交換したヤマハCCG182sfは、明らかにトップの振動が強くなり、音量が増大しました。
狙っていた「高音弦の音のこもり解消」も、バッチリ。
キラキラした、タスク特有のハリのあるシャープな音に変貌してくれました。
というか、マジで鳴りがすごいことになっております…汗。
付け替えた初日は、あまりにもトップやボディ、ネックなど、ギター全体に振動が伝わりすぎて、ビリビリしたほどです…。
2日くらい鳴らしまくったところ、大きな振動にもボディーが順応してきて、さらに一段と音量が大きくなり、音も整理されて各弦の分離感もクリアになってきました。
音の好みは人それぞれ:純正サドルの音も甘くてよい
ただ、タスクサドルは、あまりにも音がシャープに、クリアになりすぎるので、嫌いな人もいるかもです。
人によっては、「カリカリしすぎて、硬すぎる音・中音域が少なくて冷たい音」に感じるかも。
ヤマハ純正のプラスチック樹脂サドルの、独特の甘くて柔らかい音色も、それはそれで魅力的です。
本当にサドル一つで、音が激変するので、ぜひ興味がある人は、色々試してみると面白いでしょうし、あなた自身の好みにぴったりくるサウンドが見つかることでしょう。
下手に弦を変えるよりも、サドルという、弦の振動をボディーに伝えている重要なパーツを変える方が、はるかに音に影響しますぞ…。
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その他のマテリアルの質感:塗装が薄いので、キズには注意
ネックの仕上げも、ほどよくサラサラしていて、弾き心地がよいですね。
薄めのかまぼこ型のネックなので、コードを押さえるのも楽で◎
お尻。
バック。
繰り返しますが、全体が黄色なので、とても愛嬌のある見た目です。
塗装は、ラッカーなどは使っておらず、サラサラした最小限のコーティング。
ボディー全体、ツヤなどはなく、ナチュラルフィニッシュです。
鳴りが素晴らしいのも、余計な塗装をしていないおかげでしょう。
無垢仕上げっぽい感じです。
その分、キズには注意ですな。
指板の作り:ピッチの安定感はさすがヤマハ!
指板はローズウッド。
さすが、世界のヤマハ。
指板・フレットの作りの精巧さは、ピカイチですな。
ピッチもオクターブチューニングも、バッチリでした。
まとめ:CG182SFはマジでコスパ最強のギターだった!ボサノバなどにもおすすめ
そんなわけで、今回は、
ヤマハのフラメンコギターCG182sfというモデルを買ってみた!
という記事でした。
結論、最高にコスパのよいギターですな!コイツは!
レビューが絶賛の嵐なのも、頷けますな。
アマゾンや楽天・PayPayモールなどで4万円ちょいで買えます。
この値段で、このクオリティのギターを手にすることができて、本当に心から大満足しております。
フラメンコだけではなくて、ポップスやボサノバなど、いろんな音楽を奏でることができるので、もっとたくさんの人にこのCG182SFの良さが広まって欲しいですなぁ。
妥協して激安のCS40Jを買わなくてよかった…。
ちなみに、肝心の音に関しては、アマゾンで「動画付きのレビュー」をしてみましたので、よろしければそちらもご覧ください↓
これから弦とかも色々試してみて、さらに好みの音にしていきたいですな〜。
サバレスというメーカーのフラメンコ用のピンクラベルという弦が評判良さげなので、張り替えてみようかな。
CG182SF関連のユーチューブおすすめ動画↓
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記事カテゴリ:ギター・楽器演奏