ギターの話です。
ぼくは2001年製のGIBSON J-50を愛用してるのですが、
手に入れてしばらくは、いまいち自分のギターの鳴りに満足出来ずにいました。
楽器屋で試奏させてもらう時にはそこまで気にならなかったのですがなんというか、鳴りが表面的な印象で、か弱い。
J-50のJってJUMBOのJのはずなのに。
それが、あることがきっかけで劇的に鳴りが改善されたので、
書いてみたいと思います。
GIBSON以外のアコギをお持ちの方にも役立つかもしれません。
というのも、
ぼくの買った2001年製のギターには最初からライブや
レコーディングの際にすぐに音をアンプなんかに出せるように
『ピエゾピックアップ』
っていうマイクの一種がボディの中に仕込まれているんですよね。
理由はあとで書くとして、結論。
この『ピックアップ』を外してやるだけで鳴りが良くなりますよ!!劇的に!!
とにかくこの画像を見てください。
ブリッジサドルの下になんか金属のプレートみたいなものが仕込んでありますね。
これが『ピエゾピックアップ』です。
金属の結構な厚さの(2mmくらいですかね)板状のピックアップが
サドルの下に仕込んであるんですね。
ぼくのJ-50の場合、このピックアップ、
別に接着されているわけでもなくただサドルの下に敷いてあるだけでした。
ギターの鳴りの大事な部分がボディトップなのは当たり前ですよね。
そのボディトップに振動を伝えるのがブリッジサドル。
そのちょうど一番大事な場所に金属のプレートが敷いてあるんです。
そのプレート取ってみたくなりません?
ぼくは弦を替えているとき何気なくブリッジ下にそのプレートを発見して、直感でコレだ!
コイツが鳴りの悪さの原因だ!と思いました。
といってもコイツを取り去るには、ボディ奥でつながっている配線を外してやる必要があるわけです。
でもボディの奥にハンダごてを突っ込んできれいに配線を外すなんて器用なマネ、ぼくには出来ません。
どうしよう、、けっこう悩みました。
リペアに出して取ってもらえばあとでまた付けたくなったら戻せる、、
ライブや宅録で出音するのに、ついてると確かに便利は便利なんですよね、コレ。
でも音を犠牲にしてまで利便性を優先したら本末転倒なんでないか、、
しばらく悩んで切りました。
カットです。配線。はさみで。
おれはPUREなGIBSONサウンドが欲しいんじゃーー!
そんな勢いで笑。
出音が全然違う!
あとは簡単です。
ヒョイッとピエゾの金属プレートをブリッジ下から抜き取る。
エンドピンとジャックが一体になっているピックアップの回路の
部分もレンチがあればすぐ取れます。
ネックジョイントのあたりについている乾電池と、そのホルダーも
撤去。
あぁすっきりした。。
で、長い間の金属プレートから解き放たれたぼくのJ-50に
さっそく弦を張ってあげて弾いてみると。
っぜんっぜん違うぞ。
ボディ全体が振動してるのがはっきり感じられる!
鳴っている!おれのGIBSONが鳴っているー!!
コレですよ、GIBSON特有のコロコロっとした中音域が気持ちいいな〜。
そもそもこういう音を期待してJ-50を手に入れたわけで。
ようやく、数年越しに願いが叶ったわけです笑。
いやーホントGIBSONに限らず、このタイプのピエゾが付いているアコースティックギターをお持ちの方には
だまされたと思って外してみるのを強くオススメします。
ステージでの音の拾い方なんて後で考えましょうよ笑。
気持ちいいサウンドがあれば、それでいいじゃないですか。