どうも、ヘッドホンマニアブロガーのてつです。
AKG K271MK2を買ってみました。
密閉型の有名なモニターヘッドフォンですね。
本体のディテールや付属品、音のファーストインプレッションなど、紹介していきますね。
動画でも紹介しております↓
AKG K 271MK2の開封レビュー
まずは、箱。
シックな感じでかっこいいですね。
開封してみます。
こんな感じで、ヘッドホン本体が美し格納されております。
付属品は、
という内容です。
コードとイヤーパッドが選べるというのは、
なんとも嬉しいポイントです。
これで、実売価格、約9000円〜1万円ちょっとですから、
お得ですね。
AKG製品は、数年前はもっと高かったのですが、HERMANに買収されてから、グッと価格が安くなりましたね。
本体の作り
では、本体の説明に移ります。
AKG K271 MK2は、密閉型のクローズドバックタイプのプロ用モニターヘッドホン。
音漏れしないような機構になっています。
AKGのモニターヘッドホンでは、セミオープン型のK240MK2の方が有名で、
よく同じシリーズのように語られがちですが、
こちらのK 271とK 240MK2では、ハウジングのサイズが全然ちがいます。
K240は、小ぶりなハウジングなのに対して、
K 271のハウジングは、かなり大ぶり。
ここまで大きいハウジングのヘッドホンは、なかなか珍しいですね。
当然音にも影響してくるでしょう。
K 271MK2のその他の特徴としては、ミュートボタンが内蔵されているというもの。
ヘッドホンをすると、音が流れて、ヘッドホンを外すと、自動的に音がミュートされるようなギミックが内蔵されています↓
ヘッドホン本体の素材感としては、
基本的に、プラスチッキーな感じ。
正直、高級感とかはあまりありません。
が、その分、かなりの軽量化を実現しているので、長時間つけていても疲れにくいですね。
ただ、ハウジングの外周はきっちりとアルミで出来ています。
なので、安っぽさはないですね。
これが個人的にはかっこいいと思いますし、音質にもしっかり影響していそうです。
掛けごこち
掛け心地についてですが、
めちゃくちゃ快適です。
AKGのモニターヘッドホンは、K 240MK2も所有していましたが、
本当に軽くて疲れないです。
側圧もかなり優しめなので、まるで掛けていないかのようなエアー感を感じることができます。
ハウジングやイヤーパッドの形状も、大きめのまんまるのラウンド型なので、
耳たぶのどの部分にも当たらないので、耳が痛くなりにくいです。
耳の形状を一切邪魔しないので、耳が痛くなりにくいのですな。
他のモニターヘッドホン(ソニーの900STなど)よりも、断然快適です。
ドライバーの構造など
ドライバーは、30mmのAKG独自のXXLトランデューサー・バリモーションダイアフラムを搭載。
ドライバーの振動板(ダイアフラム)の厚みを真ん中部分と外周部分で変えることによって、30mmという比較的小さめのドライバーでも、豊かな音を出せるように設計されているようです。
ドライバーは、スペックをみる限り、K240MK2と共通のようですかね。
音の印象:分離・定位感が超優秀
さて、では、肝心の音の印象なのですが、
一言で言うと、
高音域がめっちゃキレイになってくれるバランス型
という感じ。
ぼく自身、AKGのK 240MK2やSONY CD900ST、SHURE940など、いろいろモニターヘッドホンは試しまくってきましたが、その中でも、このK 271MK2は、高音域のキレイさが際立っているなと感じます。
あと、定位感も抜群ですね。
以下、テーマごとにレビューしておきます。
高音域:かなりキレイで繊細だがハイミッドに独特のクセあり
シンバルなどの超高音域が、とにかくすごくキレイ。
金物が、シュワシュワと、めっちゃ気持ちよく伸びてくれます。
ただ、リバーブなどの残響音などは、以外にもあまり聞こえない印象。
超高音域はキレイだけど、ハイミッドあたりが、少し弱いのかな。
中音域:定位感、分離感はウワサ通りの素晴らしさ
K 271MK2が得意と言われているのが、ボーカルなどの中音域の再現性。
たしかに、中音域がしっかりとしています。
とはいえ、カマボコになるほど出っ張っているわけでもなく、絶妙。
特に、定位感が素晴らしく、細かいパンもよくわかります。
ボーカルの定位感もわかりやすく、「ミックスの時に、エンジニアがこうやって配置したんだろうな〜」と、わかるレベルで定位が把握しやすいですね。
ただ、先ほどもちょっと話したように、ハイミッドあたりに、独特のクセのようなものを感じます。
これは、K 240MK2でも感じたポイントなので、ドライバーの特徴なのかもしれません。
基本的に、すごくフラットに近いのですが、若干、ハイミッドが凹んでいるような感じなので、
線が細く聞こえるんですよね…。
とはいえ、かなりフラットに近いし、スピーカーで聞いているような感覚にもかなり近いので、安心感・安定感はかなりあります。
低音域:余計なボワつきがない素晴らしい引き締まった低音
K 271MK2のレビューを見ていると、
低音が全然出ない!
という意見が多いです。
ぼくも、電気屋さんで試聴した時は、確かに低音少ないな〜と思いましたが、
家でじっくり聞いてみると、十分な低音が出ています。
もしかしたら、個体差もかなりあるのかな??
ちなみに、ぼくはヘッドホンアンプなどにはあまりこだわりがなく、機材の環境もMacBookのイヤホンジャックに直差しですが、
それでも十分な量感の低音は出ております。
そして、低音の定位感も、また素晴らしいです。
むしろ、K 271MK2の本領は、タイトで定位感のいい締まった低音なんじゃないか?
と思うくらい、ムダなぼやけ感がほぼない、かなり優秀な低音を聞かせてくれます。
低音がきちんとあるべきところにある、という感じなので、
必然的に、中音域や高音域を邪魔することなく、全体的に、上から下まで、すごくバランスよく、定位感を把握しやすい、非常に見通しの良いサウンドが広がるのですな。
すごく上品な低音なので、普通の一般的なバスブーストしまくったスピーカーやイヤホン環境に慣れてしまった人が聞くと、「低音すくな!」と感じるのでしょうけど…。
普段からオーディオでもきちんとインシュレーターなどを使って余計な低音のボワつきをしっかりと抑える習慣がある人がK 271MK2のサウンドを聞けば、
おお…こんなクリアな低音を出してくれるのか…、できるヤツだな…
と、唸ることでしょう。
解像度:解像能力もそこそこ高いが分離感のよさが1番の特徴
解像度や解像感、分離感についても、かなりレベルが高いです。
というか、解像度はそこまで高くないのですが、
分離感がすごいという感じですね。
音一つ一つを顕微鏡でみるというよりは、
ちょっと俯瞰して、音全体を地図を広げてみる…的な。
低音から高音まで、全体を見渡して、どこに何が配置されているのか、ということがすごくわかりやすいヘッドホンです。
とはいえ、解像度も一般的なヘッドホンに比べたら、しっかりと高いです。
個人的には、900stなどよりも一つ一つの音は聞きやすいなと思います。
ただ、そこまで突出しているほどでもないという印象。
音が密閉型にしては、ちょっと遠目でドライなので、薄いヴェールのような霧っぽさはどうしても感じてしまいます。
K 271MK2は、大きめのハウジングを使っているので、良くも悪くも、ほどよい空気感が付与されているのが原因なのでしょうか。
ドライバーも30mmと、比較的小さめなので、どうしてもダイナミックさという点では、最近の40mmや45mmのドライバーのヘッドホンと比べると、ちょっと迫力にはかけるかもしれません。
とはいえ、ドライバーが小さめということは、その分、高音域は得意。
出にくい低音は、大きめのハウジング内で空気を巡らせることによって、うまく聞かせているのでしょう。
小さめのドライバー+大きなハウジング
この構造をフルに活かしている、貴重なヘッドホンです。
解像度はそこそこ高く、それでいて、全体の見通しも素晴らしいので、トータルとして、非常に優等生的で、万能なヘッドホンに仕上がっているのですね。
うん、さすが、長年プロの現場で指示されているだけのことがある名作。
全体としての、レベルが非常に高いです。
まとめ:一万円以下でこの音のクオリティ。かなりおすすめのモニターヘッドホン
はい、というわけで、今回は、
AKGのモニターヘッドホンK271MK2の開封レビュー及び、ファーストインプレッションをしてみました。
このクラスのクオリティのヘッドホンが、1万円以下で買えるのですから、
めちゃくちゃお得だと思います。
歴史のある大ベストセラーですので、モニターヘッドホンを探している人は、買って損はないと思いますよ。
リスニング用としてもかなりおすすめ。
上品だし、バランスも良く、定位感もバッチリなので、音楽を聞いていて、
こんなふうにミックスしてるんや〜
と、新しい発見があって、聞いていて楽しいですし、新たな発見があり、勉強にもなり、濃い音楽時間を過ごせますよ!
個人的には、K240MK2よりも、こちらのK271MK2のほうが定位感がわかりやすいし、音もクッキリしているので、好きですね。
ちなみに、音楽ソースは、
Amazonのハイレゾ聴き放題サービスである
AmazonミュージックHDを愛用しております。
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形式はオーディオマニアに評判の高いFLACですし、マジでめちゃくちゃ音がいいので、絶対におすすめ!
ぼくも、Amazonでハイレゾを聴くまでは、
どうせハイレゾなんて、音楽業界の金儲けだろ〜ぶっちゃけMP3でも一緒!
と思っていましたが、
一聴して違いがはっきりわかるほど、別世界でした汗。
FLACのハイレゾ音源だと、同じ楽曲でもこうまで違うのか…。
と、衝撃を受けました。
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