ここ最近円安が急速に進んでいますね。
1ドル140円ももう目前に迫ってきました。
円が安くなっているのに加えて、アメリカなどの先進国の急激なインフレや石油・小麦などのエネルギーや主要穀物の価格上昇も重なり、
円の価値は相対的にかなり目減りしている状況。
円の実力を示すと言われる指標「実質実行為替レート」のグラフが衝撃的です↓
画像引用元:円の実力50年ぶり低さ 実質実効値、円安進み購買力低下
1972年ぶり、50年ぶりの低水準だということです。
円の価値が50年ぶりに落ちているというわけです。
50年前というと、1970年代。
日本円のピークは1995年で、そこからこの30年間で半分の価値にまで下がってきているというわけです。
まさに日本経済の衰退がひしひしと迫ってきているという感じです。
夏休みの海外旅行が250万円!?衝撃のハワイの物価高
先日、夏休みの家族旅行で2週間ハワイに行ったらとんでもなく物価が上がっていて、4人家族で総額250万円もかかってしまった…というニュースがTwitterでバズっていました↓
【独自】“衝撃の物価高騰”ハワイ旅行 4人家族250万円…1日22万円「50年前の世界」
コーヒー1杯1400円。
ラーメン店で家族4人でラーメンをすすると、1万円ほどかかったそうです笑
日本人の感覚からしたら、3倍くらいの価格になっているようなレベル。

ハワイというリゾート地だから特別なんでしょ?
と思うかもしれませんが、世界中で賃金が上がり、物価は上昇傾向。
アメリカのビックマックセットは1200円以上出さないと買えません。
ビッグマックセット買ったら“1200円超”だった… 米L.A. マクドナルドも襲う円安&物価高の現状
ぼく自身も、ここ数年でヨーロッパ諸国(イタリア・フランス・スペイン)やアジア諸国(タイ・台湾・マレーシア・ベトナム)を半年かけて周りましたが、やはり全体的にかなり物価は高い印象です。
アジア諸国はひと昔のイメージだと、
安い国
という印象を持っているかもしれませんが、
ぶっちゃけ、日本の地方都市と同じくらいの生活コスト感です。
タイで1ヶ月以上短期ステイしていましたが、日本の地方都市と同じくらい食費などかかりましたし。
一人当たりのGDPも2021年では28位。
画像引用元:https://www.globalnote.jp/post-1339.html
2019年時点では19位だったので、わずか2年で9位も急落しています。
この急落ぶりは控えめに言ってもかなりヤバくないですかね汗。
世界の成長に取り残される日本
そんな風に世界は確実に豊かになってきています。
それなのに、日本だけが低賃金、長時間労働、物価は安く…という特殊な状況になっています。
日本の家電産業が完全に壊滅してしまったあたりから日本経済の崩壊が本格的に始まった感がありますね。
まだトヨタなどのクルマ産業はギリギリ耐えていますが、世界的なEVの流れに取り残されつつあります。
クルマ産業が落ち始めたら、本当に日本の急落は思ったよりも早くガラガラと崩れ始めるかもしれません。
長時間労働で疲弊した消費者に中身のないモノを売ることでまわる経済は健全なのか?
日本経済の見通しは暗いというのは、ほぼ確定路線。
日本の労働環境はとてもキツく、サービス残業して長時間労働が当たり前になっています。
今後の日本で起こりそうなことは
・賃金は上がらない
・労働時間は長いまま
・海外旅行は高いので、庶民には手が出ない
という感じになりそう。
値上げせずに安い加工食品とかも出回るので、食生活もいっそう貧相に。
消費者にバレないように安い食材をいかに美味しそうに見せるか…
という、見た目だけキレイなジャンクフードがどんどん増えています。
労働者が安い賃金でせっせと働き、中身のない商品を生産し、パッケージだけ豪華に取り繕って売る。
そうしてできた食品や製品を、労働者=消費者が買う。
そんな風に安かろう・悪かろうでグルグル回る国になってしまいそうですね。
というか、もうすでになりつつあります。
客観的に見ると「かなり不毛だよね」と誰でもわかると思うのですが、この流れを止められそうにもないのが今の日本の悲しい現状でもあります。
すごく残酷ですが、本物を見抜けない消費者はとことん搾取の対象になってしまいます。
まとめ:伸びたものは縮む
話があっちこっちに行ってしまいましたが、
労働環境が悪いまま賃金も上がらない…
という今の日本の現状は、本当に怖くないですかね?
一般庶民は海外旅行にも行けない。
そうなると、どんどん国民の考え方も右傾化していきそうで怖いです。
海外に行って、広い世界を見ることで思想的にも多様性が広がると思うのですが、
国民のほとんどが海外旅行に行けないほど安い国になってしまうと、視野が狭くなり、価値観が排他的になり、経済的な意味だけではなく、精神性という意味でも取り残されてしまいそうです。
とはいえ、こういう流れはもはや避けられないというか、「揺り戻し」と考えるべきなのかもしれません。
日本は戦後の高度経済成長期でバーっと急激に伸びた。
急激に伸びた分だけ、縮むのもまた宿命なのかもしれません。
最近ファストアンドスローという行動経済学・認知心理学の名著(ダニエルカーネマン著)を読んでいるのですが、その中で「平均回帰」という概念が詳しく語られていて、かなり今の日本の現状にも当てはまるな…と思っている次第です。
伸びたものは縮む。
大きな流れで見れば平均に回帰する。
これは世の常。
日本の今後のフェーズは「縮む」フェーズ。
その流れを見越した行動をとっていく必要がありますね。
時代の流れに逆行していつまでも「低賃金・長時間労働」をしていると、川の流れに沿って泳ぐようなものです。
衰退する日本の中でどううまく立ち回って個人の幸福を最大化していくか
を考えつつ、行動あるのみですね。
あまり悲観してもしょうがないので、外貨預金するなり、語学を学習するなり、時代に沿った商売をしてみるなり、工夫して生きていきましょう。
言うてまだまだチャンスに溢れている平和な国です。
やり方次第で攻略はいくらでも可能。
ほどよい危機感を持ちつつも、基本スタンスはポジティブにいきたいものですね〜。
参考書籍
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