どうも、スティック型DACポタアン大好きブロガーのてつです。
今回は、iBasso AudioのDC03を買ったので、音質や外観の作りなどをレビューしますね。
DC02やDC01も持っているのですが、DC03は音質が一番優れているように思います。
デュアルDACなので、左右のステレオ感が強くて、聞いていてかなりの没入感があって楽しいですね。
この記事の要点をまとめると、以下↓
・DC03の音質はかなり良好、さすがデュアルDAC
・発熱もDC02などに比べてかなり改善されている
・筐体デザインはメタリックでオシャレ
・ケーブルがひ弱な感じがするので、断線が心配。取り扱いには少し気を遣う
という感じです。
詳しく語りますね。
iBasso DC03の音質は?
まずはDC03のカンタンなスペックから。
シーラスロジックのDACチップCS43131は、ヘッドホンアンプ向けに特別に作られたDACです。
CS43131の最大の特徴は、「ヘッドフォンオペアンプがDACと一体になっている」という点でしょう。
一般的なDACチップは、ただ単にデジタルデータをアナログ信号に変換するだけですが、CS43131は、なんと、DACチップの中にヘッドホンアンプも内蔵しています。
シーラスロジックがデジタル変換からアナラグ増幅まで、一つのチップ内で完結させています。
なので、このCS43131を搭載している機種というのは、基本的に音の傾向はかなり似たようなものになると推測できます。
ミニマルに、DAC一つチップで音に影響する部分が集約されているのです。
さて、そんなDC03の音質についてですが、
一言で言うと、

さすがデュアルDAC搭載!左右の分離感が秀逸!
と感じました。
ぼくの視聴環境↓
詳しくまとめると、
良い点↓
・デュアルDACの効果で左右のセパレート感がすごい
・解像度も高く、細かいニュアンスがかなり聞き取れる
・声の再現性もゾクゾクするほど高い
悪い点↓
・若干、高音域に歪み感を感じる
CS43131を左右独立して2機搭載しているので、左右のセパレート感は特筆すべきものがあります。
先代のDC02やDC01と比べても、圧倒的に高音質になっていると思います。
オペアンプとDACが一体型のチップの恩恵もあるでしょう。
とても音が素直でフラット傾向。
フラットなのに、左右のステレオ感があるので、聞いていて、楽しい。
モニターとしても使えるバランスの良い音質なのに、没入感があって楽しいという、いいとこ取りのようなイカしたDACですね、DC03は。
ほとんど同じDACチップのAstell&Kern PEE51との音質比較
ちなみに、話題の高級スティック型DAC「アステル&カーン/Astell&Kern PEE51」も、DC03と同等スペックのシーラスロジックDACチップを搭載しています。
Astell&Kern PEE51の方は、CS43198で、iBasso DC03はCS43131です。
シーラスロジックのHPでスペックを比較してみましたが、両者のダイナミックレンジなどのスペックは、ほとんど一緒ですね↓↓
唯一違うのが、オペアンプが内蔵されているかどうか。
これだけの違いのように見受けられます。
なので、Astell&Kern PEE51とiBassoDC03の音質は、かなり近いです。
じっさいに、先日、ヨドバシでAstell&Kern PEE51を試聴してきましたが、DC03とかなり傾向が似ているように思いました。
DC03⇒シーラスロジックのDAC&オペアンプで、素直なフラット傾向
PEE51⇒オペアンプは自前の独立型。音質は若干中低音が強調されているような感じ
どちらもデュアルDACのセパレート感が強く楽しめる音質です。
価格としては、DC03の方が半額ほどで買えてしまうので、DC03の方がコスパはいいですね。
DC03のデメリットは?
DC03は、iBassoのDCシリーズの中でもかなりおすすめなのですが、
一点だけ、気になる点が。
それが、高音の若干の歪み・揺らぎ感です。
シンバル系の鳴りが、少し歪んでしまっているように聞こえます。
ESS製のチップES9018を搭載しているポータブルDAC「Audiolab p-DAC」では、そういった歪み感は聞こえないので、高音のクリア感としては、もう一歩という感じですかね。
筐体の作り・デザイン・耐久性
筐体の発熱も以前のDC02よりもだいぶ少なく、ほんのり熱くなる程度なので、この改善は素晴らしいですね。
メタリックなデザインもいい感じ。
DC01とDC02まではざらついたアルミでしたが、DC03はツヤツヤで高級感が増しましたね。
ただ、ブルーのLEDは、なくてもいいかな。
LEDとかって、ノイズの原因にもなると聞いたことがあるので、極力こういう部品は使って欲しくないですね。
ケーブル部分は、着脱不可能なので、断線が心配。
USB-Cのコネクタ部分は、アルミ製に見えるけど、実はプラスチック製。
なんとなく華奢な作りなので、抜き差しするたびに、ちょっと気を遣いますね。
丁寧に扱わないと、断線してしまいそう…。
まとめ:コスパ最強クラスの優秀スティック型DACです!
はい、というわけで今回は、
iBasso Audio DC03のレビュー
をお届けしました。
今まで聴き比べてきたポータブルヘッドホンアンプの中でも、かなりの高音質DACです。
やはり、決め手はデュアルDAC。
そして、CS 43131というヘッドホンアンプ一体型DACを使っている点。
DACとHAが同一チップ内に収まっているので、回路的にも非常にミニマルでムダがないのでしょう。
シンプルでフラット、そして、ムダを削ぎ落とした解像感のある音質に感動できます。
どんなジャンルも楽しく鳴らしてくれる、頼もしいDACです。
これで7000円ほどですから、費用対効果はかなりのもの。
初心者にも、オーディオマニアにもおすすめできる逸品です。
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