知る人ぞ知るカリフォルニアのオーディオメーカーAPOGEE(アポジー)の新しいUSBコンデンサーマイク「HypeMiC」なるものを買ってみました。
これがめっちゃよいです。
というのも、このHypeMic、なんとこんな手のひらサイズのマイクなのに、高品質な「アナログコンプレッサー」が内蔵されているんですよ!
APOGEEのアナログコンプレッサーつきHypeMicなら手軽にプロっぽい音が録れるぞ
「アナログコンプレッサー??なにそれ?」
という人もいるかもしれません。
コンプレッサーとは、録音された音の大きさを調節して聞きやすくしてくれるエフェクトのこと。
例えば、ラジオDJの声とかって、妙にはっきりと聞こえて聴きやすいと思いませんか?
あれもスタジオでかけているコンプレッサーのおかげです。
まぁ、このページにたどり着いてきてくれている人は知っている人がほとんどかと思いますが…汗。
とにかく、コンプレッサーはクオリティの高い安定した録音には必須のエフェクトなんですね。
ざっくりいうと、このHypeMicがあれば、かなりプロっぽい音質で音声・楽器などの収録ができてしまうという逸品なのです。
APOGEEというプロ御用達の一流オーディオメーカーなので、AD/DAコンバーターのクオリティも絶品ですしね。
APOGEEってミュージシャンやオーディオ関係者以外には知名度が低く、一見地味なメーカーですが、実は世界トップクラスに有名なスタジオ機材ブランドです。
グラミー賞にノミネートされているアルバムのレコーディングなどでも頻繁にAPOGEEの機材が使われています。
アップルの公式アクセサリーとしてアップルストアでも販売されていますよ。
MacやiOSデバイス、ウィンドウズやアンドロイドに挿すだけで、プロ並みの音質でサクサク録音・宅録・モバイルレコーディングできてしまいます…。
(※Androidへの接続に関してはAPOGEEは公式にはサポートしていないようですが、ぼくの環境では使えました)
USBマイクは他のメーカー(オーディオテクニカ2020・Blue Yetiなど)からも多数出ていますが、本体でコンプをかけられるのはこのAPOGEE HypeMiCだけ。
かなり実践的なマイクなので、宅録、YouTube収録、ポッドキャストなどなど、あらゆる用途に最高の相棒となってくれますぞ!
さっそく超気に入ってしまいました。
というわけで、開封レビュー&使ってみた感想などを動画や音声も交えて詳細にレビューしていきます!
コンプの効き具合や筐体のレビューを動画にしてみました
まずは動画の方がわかりやすいと思うので、以下をどうぞ↓
話し声&ギターの音色でコンプレッサーの効き具合をチェックしました↓(収録環境はMac直差しからのガレージバンド)
アンドロイド端末でもしっかり認識してくれましたので、撮りながらマイクの開封レビュー↓(収録環境はアンドロイドスマホPixel4aの純正動画アプリ)
どうでしょうか。
音、かなりクリアですよね。
まぁ、最近のUSBコンデンサーマイクは、どれもしっかりとクリアーな音質だと思うのですが、このHypeMiCの最大の強みであるアナログコンプレッサーの効き具合…。なかなかにエグくないですか?
コンプのレベルを最大にすれば、ドラムの録音などにも◎。
ぼくは主に音声を収録するので、真ん中のレベル2のコンプの効き具合がとても気に入りました。
USBマイクとしての値段は高めだが、クオリティ高い音が録れると考えるとむしろ安い投資
HypeMiCはお値段が4万円くらいするので、USBマイクの中ではなかなかに高価な部類。
初心者が手に取りにくいマイクではありますが、とはいえ、カンタンにいい音が収録できてしまうし、アナログコンプ&高品質なAPOGEEクオリティのAD/DAユニットのおかげで、カンタンにクリアで雰囲気のある音が録れてしまうので、費用対効果はかなり高いですよ。
日本ではあまりというか、なぜか全然話題になっていませんが、アメリカをはじめとして海外ではかなり話題になっているマイクです。
ノイマンのU87(40万円くらいする高級スタジオマイク)と比較している動画とかもあり…かなり評価されていますね↓
同梱品も充実:とくに三脚の出来が最高
付属品もかなり至れり尽くせりです。
- 本体
- セミハードケース
- マイクスタンドアダプタ
- 卓上三脚(超しっかりの本格派)
- ポップガードフィルター(メタル製)
- USBマイクロ→USBーC
- USBマイクロ→USBーA
- USBマイクロ→ライトニング
- 三脚調整用の六角レンチ
という感じで、iPadやiPhone、Mac、ウィンドウズなどに接続できるように一通りのケーブル類も付属してきます。
なんとAndroidスマホでも使えた!
APOGEEというメーカーは昔からMacなどのアップル専用というイメージがありますが、最近はウィンドウズにも対応してくれています。
そして、かなり想定外だったのが、アンドロイドスマホでも問題なく使えた!
という点。
ネット上のレビューでは、「アンドロイドだときちんと認識してくれない…」だったり、「アンドロイドスマホでも使えたよ〜」という意見が混在していました。
参考:iPhoneで使える高音質コンデンサーマイク「APOGEE HypeMiC」
ぼくがメインで使っているスマホがアンドロイドのPixel4aなので、HypeMiCが使えるかどうかは半信半疑だったのですが…。
USBケーブルで繋いでみたところ、なんの問題もなく認識してくれましたね〜。
これはかなりうれしかったですね。
アンドロイドの純正動画アプリを開くと、「外部マイクを選択」というメニューが現れたので、それをオンにするだけでOKでした。
MacやウィンドウズなどのPC、iPhoneだけではなくて、アンドロイド端末で使えるとなると、総合的なコスパがグッと抑えられて、なおかつ高品質な音質で弾き語りをはじめとした動画をカンタンに作れちゃいますね。
最近のアンドロイドスマホって3万円くらいでも十分性能がいいですから、スマホ代3万円+HypeMiC4万円を合わせて7万円で、かなり本格的なレコーディング環境が整ってしまいます。
「HypeMiCとスマホさえあれば、どこでもプロ並みのスタジオに早変わり」はマジで大げさではない
昔はアナログコンプを用意しようとすると、本格的なマイクプリを導入しないといけなかったし、それをさらに録音するとなると、パソコンにつなぐオーディオインターフェイスも必要になって…汗。
かなりデスク周りがごちゃごちゃになることはもちろん、スタジオなどへの持ち運びもかなり大掛かりになってしまっていたのですが…。
時代は進化しましたね〜。
今ではスマホとこのHypeMiCだけあれば、アナログコンプレッサーの素晴らしい音質を享受することができてしまいます。
関連:
しかも、APOGEEというメーカーのオーディオインターフェイスは業界トップの高品質で有名。
レコーディングスタジオのオーディオインターフェイスにもよくAPOGEE製品が使われています。
Vote Apogee Element & Apogee Symphony I/O MkII for Best Audio Interface for 2018 @sospublications Awards. Vote here: https://t.co/kvZO0KRbvM pic.twitter.com/WTYst0SLMz
— Apogee Electronics (@apogeedigital) October 17, 2017
そんなAPOGEEの高品質なオーディオインターフェイスが、このHypeMiCには搭載されています。
- コンデンサーマイク
- アナログコンプレッサー
- マイクプリアンプ
- オーディオインターフェイス
この4つの機能が手のひらサイズに収まっているのが、HypeMiCの正体そのもの。
地味にアメリカ製なのがうれしい
しかも、このご時世の中、なんと「Built in U.S.A」です。
そう、てっきり中国製かと思いきや、アメリカ製なんですよね。
APOGEE社はグリーンビジネスに準拠しているなど、企業理念がかなり独特で、アメリカ製にこだわって作っているみたいです。
APOGEE HypeMicを使ってみた感想まとめ
アマゾンなどのレビューをみても、1万円〜2万円くらいの安いUSBコンデンサーマイクが売れ筋なようで、ぼくも正直そっち方面のマイクを買おうかとも悩んでいましたが…
思い切ってこのAPOGEE HypeMiCを買って大正解でしたね。マジでいい買い物。
このマイクでしか録れない音があります。
安いコンデンサーマイクを買っても、どうせ後々、いい音で録ろうと思うと、コンプだったりオーディオインターフェイスが欲しくなってくると思いますよ。
特に声や楽器など、音楽を録るならコンプは必須ですからね。
だったら、はじめからこのHypeMiCを買ったほうが、結果的にコスト面でも優秀ということになります。
持ち運びもカンタンですし、設定も非常にラクで、すぐにプロクオリティの環境で録音ができてしまう。
そんな最高のUSBマイクです。
他のメーカーもマネしてアナログコンプ付きのUSBコンデンサーマイクを発売するようなことがない限り、現時点でのUSBマイクの最良の選択肢はこのAPOGEE HypeMiCでキマリでしょう。
今回は最高の買い物となりました。
コンプが付いていないちょい安いモデルもあります↓
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