どうも、ヘッドホン好きブロガーのてつです。
AKGの名作ヘッドホンK701。
とてもいい音なのですが、6.3mmの大きめのステレオプラグなのがちょっとだけ普段使いするには不便だったりします。
最近流行りのDAPやコンパクトなスティック型ドングルUSB-DACなどは、6.3mmステレオプラグがついていないことがほとんど。
DAPやUSB-DACには
3.5mmステレオミニプラグ
もしくは
4.4mmバランスペンタコンプラグ
しか搭載されていない場合が多いです。

左から大きい順にShanlingUA3,iBassoDC06,DC03PRO,DC05
そういう場合にK701を使おうとすると、必然的に「変換プラグ」が必要になるんですが、これを噛ませると途端に音質がジャリジャリして超微妙。
フルテックの高品質な変換プラグF35なども買ったのですが、それでもやっぱり音色の劣化が気になる…。
というわけで、思い切ってK701の純正6.3mmステレオプラグを切断。
3.5mmステレオミニプラグ化してみました。
これでK701の本来のポテンシャルを損なうことなく、流行りのDACやDAPで手軽に使うことができます。
では、やり方をカンタンに残しておきますね。
AKG K701のステレオ標準プラグをミニプラグに交換する方法
まずは用意するもの↓
- ステレオミニプラグ(REAN-NYS231-BG)
- はんだごてセット
- ニッパー
- ※あればケーブルクランプ
という感じ。
ステレオミニプラグ(REAN-NYS231-BG)
今回、交換用のステレオミニプラグにはREAN製を使用しました。
REANは業界標準のノイトリック社の別ブランドということもあり、リケーブル界隈ではド定番のブランド。
音質にも定評があるので、よほどのこだわりがなければREAN-NYS231-BGを選んでおけば間違い無いかなと。
価格も500円くらいですし。
大きめのケーブルの口径に対応しているNYS231BG-LLという型番もありますが、K701のケーブルの場合、「BG」の方でピッタリ(少し余裕がある)でした。
はんだごてセット
はんだごてはAmazonで安かったHAKKOというメーカーのものを使いました。
白光(HAKKO) BLUE SET 電気器具/電気部品用はんだこてセット 40W はんだ/吸取線/簡易こて台付き FX511-01
800円くらいで
- はんだごて
- はんだ
- こて台
- はんだ吸収線
がセットになっていて、初めてのはんだごてセットとしてかなりコスパ良くておすすめ。
その他
ニッパーがあるとケーブルの皮膜を剥きやすいので、あるとよし。
今回、ぼくは使いませんでしたが、ケーブルを固定するクランプorクリッパーというアイテムがあった方が断然スムーズにハンダ付処理できると思います。
ケーブルってクルクルとクセがついて動いてしまうので、ハンダ付にけっこう苦戦しました。
ケーブルクランプがあれば、ケーブルを固定してじっくりと両手が空いた状態でハンダ付に集中できるので、余裕があればクランプも買っておくといいでしょう。
いざ作業
では、K701のプラグを交換していきます。
純正の6.3mm標準ステレオプラグを断腸の思いで切断…。
皮膜を剥きます。
K701のケーブルは4芯構造。
黒:左ー
白:右ー
黄色:左+
赤:右+
となっています。
画像引用元:参考リンクUser manual AKG K701 (English – 3 pages)
4芯構造なので、バランス化することも可能です。
ぼくはバランス化ではなく3.5mmのアンバランス仕様にしますので、黒と白のー(グランド)は一つにまとめてしまいます。
はんだつけする前に、新しいプラグの筒と透明の保護パーツ部分を必ず先に通しておきましょう。
この筒を通しておかないで、はんだつけしてしまうと後から入れられなくなるので、要注意。
ぼく自身、以前K242HDのジャック部分を交換するときにやってしまい、かなり後悔した思い出がありますw
配線について
皮膜から剥いた黄色(L)・赤(R)・白黒混合(GRD)の3本を新しいプラグにはんだつけしていきます。
REANのプラグの場合、
真ん中の筒みたいな差し込み口⇒Rチャンネル
端の穴付きの部分⇒Lチャンネル
ベース部分⇒GRDグランド
です。
なので、K701の場合
端⇒赤
ベース部分⇒白黒混合
というふうにはんだつけしていけばOKです。
はんだつけする前に、入念に銅線の長さや位置関係を整えて、根本を固定してから素早く最小限のはんだで処理していきます。
じっさいに作業して感じたのは、ステレオミニプラグのはんだつけはめっちゃ細かくて大変だな〜ということ。
ちょっとでも線同士が触れてしまうと音が出ないか、めっちゃ雑音だらけになってしまいます。
各線同士が触れ合わないようにはんだつけするには、なかなかの器用さと経験がいると思いました。
ぼく自身、はんだつけ作業自体は過去に何度かやったことがあったので、なんとか苦戦しつつもできました。
ですが、はんだつけが全く初めての場合は、失敗も想定してプラグの予備も一つくらい買っておいてもいいかなと思います。
何度も付け直したりして、接点部分をはんだでぐちゃぐちゃにしてしまうと、音質や見た目も悪くなるので、テンション下がりますしね…。
まとめ:普段ミニジャックでK701を使っている人はプラグごと改造すると音質が格段にアップ。めんどくさいけどおすすめです
はい、というわけで今回は
K701の6.3mmプラグを3.5mmミニプラグ仕様に改造する方法
でございました。
めんどくさかったですが、やる価値ありますよ。
特に普段変換プラグをつかってDACやDAPにK701を繋いでいる人は、マジで3.5mmもしくは4.4mmのバランスプラグ化などをして、変換プラグを使用しないようにすると、音質が超かわります。
体感ですが、変換プラグありのK701は本来のポテンシャルの7割くらいくらいしか発揮できていないと思います。
それくらい変換プラグは音質に対してネガティブな要素が強いです。
見た目もスッキリするし、取り回しもラクになるし、流行りのコンパクトDACやDAPでも気軽にK701の本来の音を楽しむことができるようになるので、プラグ変更はめっちゃおすすめですぞ!
↓今回紹介したアイテムたち
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