どうも、てつです。
タイトルの通り、逆張りタイプのFXの売買ルールを作っていく上で、非常にネックになる「トレンド相場のやり過ごし方」について書いていきます。
揉み合い、レンジ相場では安定して稼げるのが移動平均線からの乖離などを利用した逆張り型のトレードシステムの良いところですが、相場に勢いがついてあきらかなトレンド相場になってしまうと、どこかで損切りしない限り永遠に損失が拡大していくことにもなります。
かといって適切な損切りラインを決めたとしてもストップ狩りにあったりして、その後相場が逆転したりするし…..実に悩ましいところですよね。
僕も絶賛悩み中の身なのですが、今回は株で大成功して秋葉原駅前の駅ビルを買うにまで至った、かの有名なトレーダー「BNF」さんの手法や考え方を元にした、トレンド相場での損失を最小限に抑えつつ、レンジ相場でも安定した利益を稼ぐことができる逆張りトレードの方法を紹介します。
ルール自体はとても単純で、「価格が平均線よりも〇〇パーセント乖離したら逆張りエントリーして、移動平均線に戻ったら決済」というありふれたものです。
ただ、増し玉に関してのルールだけは厳格で、どんなに相場が動いても30分足なら30分に一枚しかエントリーしないということだけは守ります。
では典型的な強めなトレンド相場を例に出して、果たしてどのくらいトレンド相場の損を軽減できるのか??ということについて探っていきましょう。
逆張り戦略が機能しない典型的なトレンド相場のやり過ごし方とは?
これは2018年の7/19日〜20日にかけての下落相場の30分足です。
真ん中の白い移動平均線の期間は6本で、その上下のエンベロープは乖離率0.06%です。
最初にガクンと落ちて、一旦揉んで、その後ズルズルと下がっていきます。
↑最初の下落&揉み合いの拡大チャート。
↑後半のイヤ〜なジリジリ下がりトレンドの拡大。途中途中に真ん中の移動平均線(白)を上抜く押し目があることに注目。
具体的にはこの後半部分のジリジリ下降トレンドで、できるだけ損を拡大させないようにしていきたいわけです。
一般的な逆張り戦略だと、赤いエンベロープの外に価格が出た時点で買い向かい、価格が上のエンベロープに上抜けた時点で決済しますが、今回のBNFさん方式の戦略はより保守的で、白い移動平均線に価格が戻った時点で決済してしまうというものになっています。
逆張りとはいえども、欲張って反対側まで価格が触れて相場のうねりの全てをとるのではなくて、「半分だけ頂く…」という控えめな手法です。
こうすることによって、ジリジリ下がるor上がる系の上のようなトレンド相場でも途中途中で逃げながら、場合によっては少し利益にもなっている建玉も発生するので、マイナスを相殺させることができます。
もちろん、年に何度か発生する移動平均線にすら一切戻らない押し目なしの超トレンド相場では、残念ながらこの方法も通用しません。
その辺の課題は「建玉を増やすのは1つの足に対して1つのみ」という時間分散のルールをしっかりと守ることで、リスクを限定的にすることができます。
損切り設定しているからといって、レバレッジを駆け過ぎるのは超危険
今僕が想定しているのは、30分足なら20本分くらい、つまり10時間くらい一切押し目をつけることなく価格が動くという悪夢です。
で、そんな相場は動く値幅も桁違いなはずなので、ドル円なら一気に5円くらい落ちるかもしれません。%だと3%くらいでしょうか。
「〇〇ショック」級の事件です。
この場合、20分割された建玉が全て思いっきり3%の損失を食らったとして、
もし証拠金が1万円でレバレッジ10倍なら、口座の評価額は30%下がります。
国内業者のレバレッジは最大25倍なので、25X3=75。
実に口座の額の75%が吹っ飛ぶということになります….。
これが普段からレバレッジをかけすぎて、1〜2年に一度の「〇〇ショック」で即退場を食らう原因です。
しかも、3%の下落の後には、揺り戻しでまた3%の上昇がくるかもしれません。
そうなると、レバレッジ10倍でも口座の60%が急激に失われる….なんてことは普通に現実に起こりえます。
レバレッジ15倍だともっとひどいことになります。
3%クラスの暴落で一往服したら45%x2で90%笑
17倍だと51%x2なので、102%。つまり口座が吹き飛んでマイナスです。
使っているFX業者がゼロカット制ならまだ口座が空っぽになるだけなのでいいですが、追加資金がなければ普通に借金ですね。
暴落が3%というのは、むしろ少なく見積もったくらいです。
暴落&急騰の往復ビンタを食らうこと、さらにその後の相場はボラティリティの高い「大荒れ」になるでしょうから、儲けるチャンス到来と同時に、さらにハイリスクなトレードが続くと予想されます。
なのでレバレッジ17倍以上はもちろん、10倍でも十分危ない橋を渡っているという意識はしっかりと持っておきましょう。
特にFXはストップ注文をしていたとしても、暴落局面ではその値段で約定しないで値段がストーンと落下してしまい、「おいおい、ストップを置いていた意味ないじゃん….なんで??」みたいなことも普通に起きますので、ちゃんと損切り注文入れているから大丈夫!というわけにはいかないのです。
とくに、逆指値でストップを置いている人は注意しましょう。
約定100%ではないのです。
むしろストップを置かなくても口座資金が吹き飛ばないように逆算してリスク管理、レバレッジ管理、建玉管理していきましょう。
まとめ:トレンド相場の押し目で逃げられる戦略を持とう
話が逆張りトレードから資金管理にそれてしまいましたが…w
リスク管理という意味では一緒に考えたい題材ですので、思わず長く書いてしまいました。
このトレードルールの話に戻すと、
レンジ相場でもそこそこの利益を出しつつ、ジリジリ系のトレンド相場でも押し目でエグジットしながらなんとか損失を軽減させることができるということが特徴です。
移動平均線の本数や、エンベロープの乖離率の設定などは、あまり神経質にならずに、ざっくりで大丈夫だと思います。基本的に単純な逆張りなのでどんな数字に設定してもレンジ相場では儲かります。
大切なのは、トレンド相場でも損失を抑えるということ。
押し目で確実に一旦決済してエグジットさせることですね。
今回はその押し目を判断する基準として真ん中の移動平均線を使いましたが、他のインジケーターでも良いので、「トレンド相場の押し目で逃げる」ということを意識した逆張りトレード戦略を練っていきましょう!
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