エレキギターの音質を決める上で最重要と言っても決して過言ではないのが「ピックアップ」です。
このページでは、ストラトキャスター用のシングルピックアップの定番・人気品を動画でまとめておきました。
あなたのギターの音質がどうも、
なんか違うんだよな〜??
と感じるようなら、ピックアップを取り替えることで劇的に音質キャラクターを変えることができますぞ。
弦なら手軽に交換して色々試せるけど、ピックアップは高いし、取り替えるハードルも高い…!
と、二の足を踏んでいる人も多いのではないでしょうか?
順番に動画を見ていけば、あなた好みのピックアップが見つかると思いますよ!
では、イッテみよう!
- ストラトキャスター向けシングル系ピックアップ27選
- セイモアダンカン:SSL-1(Seymour Duncan SSL-1 Vintage Staggered)
- セイモアダンカンSSL-2 Vintage Flat
- Hot SSL-3
- Quarter-Pound Flat SSL-4
- Custom Staggered SSL-5、Flat SSL-6
- Alnico II Pro™ Staggered APS-1
- ANTIQUITY™ Texas Hot™
- YJM fury(イングウェイモデル)
- ディマジオFS-1とHS-3
- 途中コラム〜アルニコ5?2?セラミック??違いはなんなの?〜
- フェンダーカスタムショップ製シングルセット
- Vintage Noiseless Strat Pickups Set
- VANZANDT ( ヴァンザント ) / ROCK,Blues,Vintage Plus,TRUE VINTAGE
- Lace Sensor
- FENDER エリックジョンソンモデル
- SUHR
- Lindy Fralin vintage hot tall D
- まとめ
ストラトキャスター向けシングル系ピックアップ27選
セイモアダンカン:SSL-1(Seymour Duncan SSL-1 Vintage Staggered)
シングルピックアップのド定番といえば、セイモアダンカンのSSL-1。
レッチリのジョンフルシアンテも使っているとか。
典型的なストラトらしい爽やかで軽快なトーンが魅力的。
マグネット:アルニコ5
セイモアダンカン社は、アメリカ・カリフォルニアのピックアップ専門メーカーです。
フェンダーもカリフォルニアなので、ストラトに相性抜群。
ピックアップと言ったらセイモアダンカンというくらい、有名で定番メーカー。
セイモアダンカンSSL-2 Vintage Flat
SSL-2は、SSL-1と同じコイルデザインですが、ポールピース(銀の丸い部分)に段差がなくて、すべての弦でフラットになっているモデル。
現代的なエレキギターは、指板があまり丸みを持っていないので、ポールピースも段差がない方がバランスのいい音色が出ると言われています。
マグネット:アルニコ5
フロントとミドルにSSL2、リアにSSL6を組み合わせるのが、割と定番の組み合わせかたみたいです↓(両方、フラットポールピース)
たしかに、かなりバランスのいい音ですね。
万能っぽい。
Hot SSL-3
SSL-3は、SSL-1,2のコイル数を増やし、よりヘヴィーな歪みを楽しめるモデル。
ミドルを強烈に持ち上げたキャラクターが特徴的。
SSL1.2と全然違うww
かなり現代的なニュアンスですね。
歪ませたリードが似合います。
クランチサウンドもジャッキジャキ!↓↓
カラッと明るいサウンドですね。
Quarter-Pound Flat SSL-4
SSL-4は、通常のシングルコイルピックアップの2倍のコイル数を持つ、超強力なピックアップ。
ハムバッカーに迫るような迫力のあるディストーションが出せます。
P90に近い厚みのあるサウンドが特徴的。
それでいて、絶妙にシングルコイル特有のジャリジャリ感も残っています。
マグネットはアルニコ5。
Custom Staggered SSL-5、Flat SSL-6
SSL-5は、SSL-1のヴィンテージ感を残しつつ、より高出力にしたモデル。
高音のキンキン感が抑えられて、その分、ミドルが強くなっています。
フラットポールピースのバージョンがSSL-6です。
SSL-5とSSL-6は、特にブリッジポジション(リア)に取り付けるのが定番みたいです。
高音がマイルドなので、リアでも適度に落ち着いた「使える」音が出てくれます。
しっかり歪むし、高音も痛くない。バランスが良くて使いやすそう。
かなり無難な選択肢。優等生って感じですかね。
ピンクフロイドのデビットギルモアもSSL-5を好んでリアにつけていたとか。
リアのSSL-6のトーン↓
みんなリアに付けてますね。
ホント、バランスいいな〜。
マグネットはアルニコ5。
Alnico II Pro™ Staggered APS-1
アルニコ2マグネットを使用した、枯れたヴィンテージトーンが特徴的なAPS-1。
フラットタイプはAPS-2。
往年のクラシックなサーフロックをやりたいなら、コレでキマリ。
ANTIQUITY™ Texas Hot™
ヴィンテージサウンドを追求した「ANTIQUITY」シリーズも人気。
ANTIQUITY Texas Hotは、アルニコ2マグネットを使用し、枯れたトーン。
YJM fury(イングウェイモデル)
イングウェイマルムスティーンのシグネチャーモデルがセイモアダンカンのFURY。
FURY=憤怒というネーミングも面白いw
インギーになりきりたいなら、コレ。
その名の通り、情熱的でアツく、密度感のある濃厚なサウンド。
クリーントーンも綺麗ですね↓
ディマジオFS-1とHS-3
イングウェイといえば、ディマジオのFS-1とHS-3を長く愛用していたことでも有名。
FS-1とHS-3を比較してくれている動画もあります↓
ただ、似すぎていて、あまり違いがわからんw
途中コラム〜アルニコ5?2?セラミック??違いはなんなの?〜
ピックアップを調べていると必ず出会うのが、
「アルニコ」というワード。
これは、アルミ・ニッケル・コバルトを混ぜた合金磁石のことです。
頭文字をとって、アル/ニ/コと読んでいるんですね。
ぼくは最初、アルニコⅤのことを「アルニコブイ!」って読んでましたw
正しくはアルニコファイブなのにww
数字によって合金の割合や磁力の強さを表しているんですね。
1950年代のテレキャスター用ピックアップに使われていたマグネット。ビンテージ志向のモデルに用いられることの多い印象です。多くのモデルに用いられるアルニコ5に比べると弱い磁力をもち、甘くウォームなサウンドになる傾向があります。
引用元:マグネットから見るギター用ピックアップ【アルニコ / セラミック】
磁石の種類と音質の関係や歴史的背景について知りたい方は、上記のページがめちゃくちゃわかりやすいので、おすすめです↑↑
フェンダーカスタムショップ製シングルセット
シングルコイルピックアップのオリジナルと言っても過言ではないフェンダー製のピックアップ。
カスタムショップから、それぞれの年代に合わせたモデルが発売されています。
・Texas Special
・Fat ’50s
・Custom ’54
・Fat ’60s
・CUSTOM ’69
など、基本的には王道のヴィンテージトーンですが、それぞれキャラやニュアンスが若干異なります。
CUSTOM ’69はまるでジミヘンのような濃厚でハリのあるパワフルな音が出ますね。
弾き比べてくれている以下の動画はかなり参考になります↓
Vintage Noiseless Strat Pickups Set
エリッククラプトンモデルにも採用されている、ノイズの少ないピックアップ。
サウンドはクリアで繊細、上品。
かなりクラプトンっぽい音が出てますね〜↓
正統派の枯れたストラトサウンドで、ノイズにも強くてライブやレコーディングなど、実戦でもバリバリ活躍できそうです。
VANZANDT ( ヴァンザント ) / ROCK,Blues,Vintage Plus,TRUE VINTAGE
エリックジョンソンも一時期使用していたことでも有名なVANZANDTのピックアップ。
TRUE VINTAGE,Rock,Blues,Vintage Plusなどが有名です。
VANZANDTはアメリカ・ダラスのリペアショップが元になって世界的に有名になったピックアップメーカー。
どのピックアップも非常に高級感があり、ツヤがあって奥行きあるサウンドが特徴的。
コシがあって粘り気たっぷり、かなり特徴的ですね。
Lace Sensor
エリッククラプトンモデルでもお馴染みのLace Sensor(レースセンサー)。
一般的なアルニコやセラミックではなく、バリウムフェライト(Barium Ferrite magnets)という種類のマグネットを使っているのが特徴。
ノイズを圧倒的に減らすことができるピックアップです。
シルバー(70年代ロックサウンド・ミドルポジションに最適)
ゴールド(50年代ビンテージ)
ライトブルー(ジャズ向け)
バーガンビー(ブリッジ向け)
など、いくつか種類があります。
LUNASEAのSUGIZOが使っていたことでも有名。
ゴールド↓
澄み切ったクリアな音が特徴的ですね。
細かいピッキングのニュアンスもかなり表現できます。
それでいて、かなりしっかりディストーションなどで歪ませることも可能。
redをリアに、Silverをミドルに、Blueをフロントにつけている人のデモ↓
なんか、バランス良くて音が澄んでいて、優等生って感じですね!
FENDER エリックジョンソンモデル
驚異的な音色でバイオリントーンと称されるテキサスのギタリスト、エリックジョンソン。
彼のシグネイチャーピックアップがFENDERから発売されています。
エリックジョンソンになりきりたい人にお勧め。
エリックジョンソンは、ディマジオのHS-2をリアに付けていたことも有名。
現行のフェンダーのエリックジョンソンシグネイチャーストラトである「バージニア」には、リアにディマジオHS-2が付いているみたいですし。
フロントとミドルにフェンダーの「Original ’57/’62」をつけて、リアにディマジオHS-2というのが、エリックジョンソンの答えのようです。
SUHR
元フェンダーカスタムショップのマスタービルダー・ジョン・サー氏が手がけるハイエンドギターブランドの「Suhr/サー」からもカスタムピックアップが発売されています。
V60
V63
V70
ML(マイケル・ランドゥモデル)
などが定番。
V60,V63,V70を比較している動画↓
V70めちゃくちゃクランチがかっこいいですね↓
MLとフェンダーテキサススペシャルを比較している人もいますね↓
Suhrのピックアップは、ジャリッとしたビンテージ感もありつつ、上品な印象。
V70の音が個人的に好みですかね〜。
パンチがあってかつ、分離感も優秀なので、コードバッキングにとても良さげ。
Lindy Fralin vintage hot tall D
Lindy Fralinリンディーフレーリンはアメリカのヴァージニア州、リッチモンドに工房を構えるピックアップ専門メーカー。
ハンドメイドで小規模ながらも質の高いピックアップを製造していて、プロからの信頼もあついです。
vintage hot tall DやGが有名。
かなりマイルドで甘〜い粘り気たっぷりのトーンですね。
まとめ
はい、というわけで今回は
ストラトキャスター用のシングルコイルピックアップを徹底調査!音質を動画で比較
というテーマでページを作ってみました。
これをお読みのあなた的に、気になるピックアップが見つかったら嬉しいです。
今回紹介したのは、あくまでの各メーカーの代表作の一部。
セイモアダンカン、ディマジオなどはめちゃくちゃ種類がありすぎるので、かなり端折ってあります。
気になる人は公式サイトも覗いてみると、トーンチャートなどが掲載されているので、参考になるかと↓
最後にぼくのおすすめストラト用ピックアップですが、
まず初心者が最初に取り替えるにあたっては、無難で使いやすいセイモアダンカンのSSL1~6までで好みの音のものをチョイスするのが良いかなと。
リアにSSL-6、センターとフロントにはSSL-3(もしくはSSL-1はSSL-2)などは、かなり汎用性が高いでしょう。
それか、王道フェンダーのカスタムショップ製のセットですね。
枯れたビンテージサウンドを求めるなら、Fat ’50s。
ファットでロックなサウンドを求めるなら、CUSTOM ’69やTexas Specialがバッチリでしょう。
フェンダーならではの安心感もありますし、カスタムショップ製というブランド感もうれしいですよね。
ハムバッカーのまとめも近日公開予定です!