最近、今借りて住んでいるマンションの部屋(6畳間)でアコースティックギターを弾く機会が増えてきました。
下の階への騒音が気になるので、床に防音対策グッズを施しました。
・遮音シート(極厚バージョン)
・静床ライト(防音カーペット)
の2つを駆使して、ダブルで床を覆い尽くしました。
これで階下への音漏れはだいぶ少なくなってくれているはず…。
この記事では、どんな感じで床に貼っていったのかを共有いたします。
遮音シートと静床ライト(防音カーペット)で床の防音対策
効果のほどは、ぶっちゃけ、隣人に直接聞くわけにもいかないのでなんとも言えないのですが、
遮音シートで23dB
静床ライトで20dB
くらいの防音効果はあるとされているので、これら2つの組み合わせにより、かなり軽減されているはず。

ダイケン遮音シートの性能

静床ライトの性能
特に、今回使った遮音シートは、一般的な安くて薄いものではなく、音楽用の割とガチめの極厚のモデルを奮発して使いました。(大健工業の455H)
なので、遮音シートだけで一万三千円くらいかかりましたが…汗。
その分、防音カーペットの静床ライトの方は運よくメルカリでほんとにタイミングよく激安で譲ってもらったので、トータルで合計3万円ちょいで床の防音ができちゃいました。
典型的な6畳間のワンルームですが、合計で3万円ちょっとで床の防音ができたので、コスパが良いかなと。
もしこれでクレームなどがきたら、さらに追加で「遮音マット」を足す感じかなぁ…。
遮音マットとして有名なピアリビングというメーカーの「P防振マット」というアイテム(5mmの極厚遮音&防音マット)もメルカリで安く手に入れたので、追加で敷き詰めるかも。
というわけで、今回は床の防音対策第一弾として、
極厚音楽用遮音シートと静床ライトを床に敷いてみた!
というテーマでお届けします。
質量則:防音には「重さ」が正義らしい
まず、床の防音対策を始めるにあたって、ネットで色々リサーチしました。
防音にとって最重要なのは、ズバリ「重さ」だそうです。
とにかく、重い板や壁を使うのが一番確実とのこと。
壁の単位面積あたりの質量(面密度)が大きいほど(あるいは周波数の高い音ほど)、透過損失が大きく遮音効果が高いことを質量則という。
石膏ボードが一番重さがあってコスパもよくて防音工事には定番らしいのですが、石膏ボードは脆いので、床には使えない…。
というわけで、色々調べた結果、極厚で重さもしっかりある音楽用の遮音シートを発見しました。
大建工業の遮音シート455Hというモデルです。
大建工業の遮音シートは、940SSという薄くて格安のモデルがあり、そちらとも悩んだのですが、せっかくならしっかり極厚のものの方が確実だろうということで、値段は高かったのですが、奮発して455Hの方をチョイス。
6畳間にはどのくらいのシートが必要かをまずは計算
ぼくの部屋の6畳間の寸法を測ったら、350cmx250cmでした。
いわゆる「江戸間」に近いですね。
端っこの方に備え付けのクローゼットがあり、そこは遮音シートが敷けないので、差し引きすると、大建の455Hが3本でギリギリ足りそうでした。
買う前に、パソコンで自分の部屋のサイズと、「どうやって貼るのが一番ラクで手際良く貼れるか?」をシュミレーションしました↓
ダイケン455Hが届いたよ
というわけで、いざ購入。
Amazonが安かったので、ポチり。
翌日には到着。
アマゾン便利すぎるな、ホント。
ダイケン遮音シート455Hが3本到着。
1本11kgくらいあるので、そこそこ重いですが、幅は45.5cmと短めなので持ち運びはそこまでキツくない感じですね。
455Hは、安くて薄い940SSに比べて、テレビの音や音楽などの防音に特化して作られた商品ということで、パッケージにも音符マークが入っており、専用商品という感じでいいですね。
厚みも940SSが1.2mmなのに対して、455Hは倍以上の2.8mm。
遮音性能も全然違うようです↓
上の図は500hz(ちょうど人の声などの帯域)で比較したグラフです。
940SSは-15dBなのに対して、455Hは-23dB。
デシベルは、絶対値ではなく「対数」なので±6dBで倍の音量差があると言われています。
※対数の原理はよく分かってませんが、そうらしいです汗w
例えば「音量が6dB増えた」と「音量が2倍に増えた」は同じ意味になります。
ちなみに+6dBは2倍なのですが、-6dBは1/2(0.5倍)の意味になります。
参考リンク↓
やさしく解説!一般の人にはとっつきにくい「デシベル(dB)表示」
ようするに、940SSよりも455hの方が遮音性能が8dBも高いということは、音を遮る能力は2倍以上あるということです。
940SSを4枚重ねた方が防音効果が高いかも?
940SSは幅広(94cm)で10m巻きで価格も3300円くらい。
一本買えば6畳間をまるっとカバーできてしまいます。
それに比べて、455hは6mだし、幅も細い(45.5cm)ので、6畳間を覆い尽くすには3〜4本必要。
価格も一本4500円くらいするので、3本買うと、お値段13500円ほど。
3300円と13500円なので、価格差が4倍以上…。

てことは、940SSを4本買って、4枚重ねにして敷き詰めた方が値段同じくらいで遮音効果高くなるんじゃね?
とも思いましたが…。。。
どうなんでしょうね…汗。
確かに、940SSを4本買って4枚重ねにしたほうが、重量も増えるんですよね。
940SSは一本20kgほどなので、20×4=80kg
455hは一本11kgなので、11×3=33kg
値段は同じで、重量は倍以上に増やせる…。
ということで、455hを買うなら、940SSを重ねまくるという方法も考えましたが、さすがに設置がめんどくさそうだし、455hは使われている材質も違うし、「音楽用」と謳われているからには、一枚でもかなりの効果があるだろう…という期待を込めて、455hを選びました。
455Hを床に敷いていく
では、さっそく開封しつつ、床に敷き詰めていきます。
さすがに分厚い。
そして、強烈なゴム臭…!!
換気しながら作業しないと一発で気持ち悪くなりますね。
表面はざらっとしています。表裏は特になさそう。
床に敷く前に、家具を退かして、掃除しておきます。
うん、単体で2.8mmの厚さは、なかなか頼り甲斐がありますね〜。
部屋に合わせて、カッターでカット。
かなり柔らかい素材なので、カンタンにカッターで切ることができました。
カッターで軽く裂け目を入れると、あとは引き裂くようにすれば、ピリピリとキレイに破れてくれるので、すごい切りやすいですね。
6畳の部屋にどんどん敷いていきます。
タンスが備え付けられている方の床は、300cmだったので、この455hが6mなので、ちょうど一本を2つに分けると、キレイに敷くことができました。
とはいえ、ちょっと短く切りすぎた…涙ww
ヤッチマッタ汗
ちょっと端の方が余ったので、なんとか重ねて覆い隠しましたw
養生テープを使って、隙間が動かないようにします。
ホコリとかも防げるので、養生テープはあったほうがいいっすね。
養生テープを敷かないと、隙間がズレたり、ゴミが入ったりするので、精神衛生上よくないです。
1本目を敷いている間に、少しでもゴム臭を消そうと、残りの2本はベランダに出しておき、風に当てておきました。
端っこの方をカット。カッターで簡単に切れるので楽でした
一番最後の部分が、半分ほど余ったので、こちらも長さを測定して、カット。
マジで切りやすいので、この点はかなり優秀。
というわけで、部屋の大部分に455hを敷き詰め完了。
まだこの部分が残っていたので、余った部分を敷き詰めて、終了。
ふ〜…。やる前はめんどくさいな〜と思っていましたが、いざ作業してしまうと、思ったよりもずっとカンタンでしたね。
基本的に、家具をどかして、床を軽く掃除して、あとはシートを敷いていくだけなので、6畳間なら1時間〜ゆっくりやっても2時間あればできますね。
手や床も黒いゴムで真っ黒になったりもしませんでした。
この時点でちょっとアコースティックギターを弾いてみましたが、なんか音が響かなくなっている感じはあるかな…。
遮音シートって、音を跳ね返す役割があるので、逆に部屋の中は音がひびきまくるってハナシだったけど…??
この455hは、吸音的な効果もあるのかもしれませんね。
普通にフローリングの時よりもデッドな感じ(音が響かない)になった気がします。
静床ライト(防音カーペット)を敷いていく
一晩経過し、翌日。
今度はメルカリで買った「静床ライト」という防音カーペットが届きました。
今日はこれを敷き詰めていきます。
余談ですが、静床ライトが届く前夜は、遮音シートを部屋全体に敷き詰めた部屋で寝たのですが、マジで強烈にゴム臭くて、気持ち悪くなりました汗w
窓を開けっぱなしにして、換気しながら寝ましたが、それでも異様なゴム臭に頭がクラクラ。
変な悪夢も見て、最悪でしたw
遮音シートを敷くときは、上物も一緒に施工しちゃった方がいいですぞ。
吸音と遮音
さて、静床(しずゆか)ライトとは、日東紡マテリアルが開発した遮音等級LL-40(特級)の防音カーペット。
かなり高性能らしいので、期待大。
遮音シートと防音カーペットを組み合わせることにより、防音の基本である
「吸音」+「遮音」という2層構造を作ることができます。
上物のカーペットで、吸音して音を弱らせつつ、下の遮音シートで、音を遮る。
遮音シートは、音を跳ね返す効果もあるので、跳ね返った音が、また部屋に充満しないように、カーペット層で熱エネルギーに変換し、消滅させる…というロジックらしいです。
ようするに、壁や床の防音は、
下に遮音シートを敷いて、その上に吸音材を設置する。
これがセオリーだそうなんですな。
静床ライトはメルカリで中古がけっこう安く出回っている
というわけで、床の吸音材として、評判のいい静床ライトを導入。
カラバリが色々選べるのですが、ちょうどメルカリでぼくの部屋にぴったりの「シープホワイト」が激安で出品されていたので、即購入。
ぼくの部屋の6畳間に足りる枚数(33枚ちょい)で、15400円ぽっきりで手に入れることができちゃいました!
※新品で買うと、33枚だと約4万円ほどなので、ほんとにラッキーでした!
静床ライトは、メルカリでたまに安く出品されるので、これから買う予定のある人は、頻繁に調べておいた方がいいですぞ。
フリマアラートというアプリで監視しておくのが一番です。
関連記事

部屋全体に敷き詰めていく
再度床のホコリを掃除機で吸ってから、静床ライトを敷き詰めていきます。
うん、色味もかなりいい感じ。
シープホワイトは自然な白さ(ライトグレーって感じ)なので、インテリアに馴染みやすく、かなりおすすめです。
一番人気なのも納得。
ちなみに、静床ライトの断面はこんな感じ。
3層構造になっており、吸音と防音・振動を弱めてくれる効果があります。
音楽などの空気音というよりは、足音や椅子を引く音などの生活音を弱めてくれる効果の方が高いみたいです。
なので、子供がいる家庭や、ペットを買っている人に人気みたいですね。
とはいえ、フローリングに比べて、カーペットを敷くだけで音の反響が3分の1ほどになるらしいので、音楽の防音にも効果があると思います。
端っこの方が微妙に余ってしまい、不恰好に…。
あとできちんとカットするかな。
とりあえず今は、まず全体に敷き詰めるのが先。
中古なので、若干黄ばんでいるヤツも混じっていたので、それらは、目立たないベッド下に。
無事に敷き詰め完了!
端の部分をまだカットしていないので、所々不恰好にボコボコしていますが…。
あとできちんとカットすれば、かなりキレイにピタッと収まりそうです。
とりあえず、枚数がきちんと足りて一安心。
最初に見積もった図も載せておきます↓
「江戸間」といわれる小さめの6畳間だと、35枚あれば、足りる計算でした。
ぼくの部屋は、端っこの方に備え付けのクローゼットがあったので、その分を差し引いて33枚でいけましたね。
静床マットは、ただ置いてるだけなので、きちんとピッタリ敷き詰めていない状態だと簡単にズレますね。
ズレが気になる人は、「AKテープ」というタイルカーペットを固定する専用の両面テープを買っておくといいですよ↓
まとめ:さすがに効果はあったはず…
はい、というわけで今回は、
床の防音DIY!遮音シートと防音カーペット敷いてみた!
というテーマでございました。
一応、理論的には、これでかなりの音を遮断できているはず…。
下の階の住人からクレームが来ないことを祈るばかりですな。
静床ライトを敷き終わって、改めてアコースティックギターを弾いてみましたが、確かに音の響きは少なくなっている気がしますね。
メルカリでピアリビングというメーカーの遮音マット(極厚5mmの本格的な遮音マット)のP防振マットというアイテムも偶然安く入手できる予定なので、それも届いたらレビューします!
また何か分かったことがあったら、追記します!
今回のアイテム↓
遮音シート(ダイケン455H)
防音カーペット(静床ライト)
養生テープ(100均よりもアマゾンの方が長くてお得)
カーペット固定テープ
あわせて読みたい人気記事↓

