マンションの部屋でギターを弾きたいので、先日から防音DIYにハマっています。
今回は、石膏ボードを床に敷き詰めて、床下への音を軽減したいと思います。
結論から言うと、
床に石膏ボードを敷くのは、かなりアリかなと。
ただし、その上に厚めのカーペットやゴムマットを敷くのが前提。
コスパ良く床の防音DIYができたけど長期的なレビューは今後追記します。※もしかしたらバキバキに割れて大失敗で終わるかも?
という内容です。
完成形↓
かかったコストは送料込みで7000円ほど。
防音の大原則は「とにかく重さで勝負」らしいので、6畳の部屋に合計140kgの石膏ボード(10枚)を敷き詰めましたw
夢の音楽スタジオ化、なるか!?
格安の石膏ボードは床の防音材として使える?
石膏ボードって、基本的にすごく脆い素材。
石膏(要するにチョークみたいな粉)を固めただけのパネルなので、水に濡れたり、ちょっとした衝撃ですぐにボロボロに崩れたりしてしまう。
なので、壁材に使われることはあっても、荷重や衝撃がなにかとかかる床には、使われない。
ネット上で調べても、
石膏ボードを床に敷くなんて、ありえない!
踏んだら一瞬で割れるだけ!
みたいな意見も多い。
ただ、石膏ボードは、めちゃくちゃ安いのが魅力。
3×6尺(910mm×1820mm)で、厚み12.5mmのパネルが、一枚400円くらいでホームセンターで買える。
9mmのやつなら350円くらいで買える。
そして、安いのに、重量もしっかり重い。
12.5mmの石膏ボードは、一枚の重さは約14kg。
防音の基本は、「質量則」
どれだけ隙間なく、重いものを敷き詰められるかが、基本中の基本らしい。
重量比で一番安いのが石膏ボードなので、防音のプロもよく使うのだとか↓
床材として安心感があるのはやはり合板だが、高いし加工も難しい
もちろん、石膏ボードのように重いパネルは他にもホームセンターで色々売っている。
OSB合板などは、強度も高くて、DIYの床材によく使われたりする。
ただ、価格は石膏ボードの倍以上で、一枚で1000円弱くらい。
今回、6畳の部屋の床一面に石膏ボードを「2枚重ね」にしてガチガチに防音してやんぜ!と意気込んでいたので、計算してみたら3×6尺(910mm×1820mm)のボードが10枚必要なことがわかった。
石膏ボードなら、4000円くらいで済む。
その次に安いOSB合板なら 1万円だ。
石膏ボードとOSB合板、それぞれのメリットとデメリット
石膏ボードは安いし、加工もカッターで簡単にできる。
石膏ボードは、防音性能に優れているし、防火性能もあるので、安心。
脆いので、ほんとに床に強いても大丈夫なの?という疑問点さえ解消できれば、かなり格安な選択肢だ。
一方で、OSB合板は高いけど、強度面では安心。
ただし、普通に木材なので、部屋の大きさに合わせて切るなら、ノコギリは必須。
捨てるときは、粗大ゴミで捨てられる(たぶん。自治体によるかも)
木材なので、防音効果もイマイチっぽい。
じっさいに6畳の部屋に敷いてみた
長くなったけど、迷った末に、
ワンチャン、石膏ボードでもイケるんじゃね?
ダメ元で敷いてみっか〜
と思い、コーナンで石膏ボードを10枚買った。
コーナンは90分無料で軽トラを貸してくれるので、自力でマンションの部屋まで運ぼうかなとも思ったが、2500円で配送してくれると言うので、頼った。
総重量140kgの石膏パネル10枚を玄関まで送料2500円で運んでくれるなら、全然アリ。
送料込みで7000円くらいで調達が完了した。
結論から先に言うと、
石膏ボード単体だと、床に直敷きは、たしかにNGだと思う。
モノとか落としたら石膏がすぐに割れそうだし、何よりも水に弱いので、飲み物などをこぼしたら、一発アウト。
石膏ボードの上にクッション性のあるタイルカーペット(静床ライトなど)や、心配ならさらにゴムマットなどを敷けば、全然大丈夫っぽい。
ということとなった。
ぼくがじっさいに敷いたのは、以下↓
床下からの順番に↓
・ダイケン遮音シート455H
その上に
・石膏ボード12.5mmを2枚重ね
その上に
・静床ライト(防音タイルカーペット)
・イスの下など、よく体重・荷重がかかるエリアには、防音マット(ピアリビングP防振マット)
という、3〜4層構成で、床の防音DIYを行った。
結果的に、強度はそんなに心配しなくても大丈夫のような気がしている。
もちろん、
1ヶ月〜3ヶ月〜半年くらい経過して、床に敷いた石膏がぼろぼろ割れ始める…という失敗パターンで終わることも覚悟している。
だけど、うまくいけば、かなり格安で床の防音DIYに成功したことになる。
DIY工事の流れ
じゃんじゃん敷いていく。
2枚重ねのインパクトはかなりありますね。
P防振マットを追加しつつ、
長さが中途半端な部分は、カッターで切って対応。
石膏ボードの魅力は、カッターで割とかんたんに切れるということ。
合板だと、ノコギリ案件なので、助かりましたね。
カッターで2〜3回切れ目を入れて、あとは「おりゃ」っと曲げると、パカっと割れてくれます。
断面もキレイだし、思ったより粉も舞い散らんかった。
ただ、部屋の中でやるのはおすすめしない。
ベランダか、庭がある人はお外で。
こんな感じで、多少いびつになったけど、カッター一個でサクサクと切断していけた。
※100円ショップのカッターでやりましたが、強度がイマイチで怖かったです。
OLFAなどのしっかりとしたロック機構がついているL字型カッターで切ることを強くお勧めします。
軍手も忘れずに↓
部屋のスキマにも敷き詰めつつ…
最後に防音カーペットの静床ライトを敷き詰めて、完成!
イスやよく歩く生活動線の下は、
遮音シート
石膏ボードx2
P防振マット
静床ライト
という4層の防音床となりました〜。
6畳間に、全部で200kgくらいの重量で防音ww
心配なら防水シートを併用すればいいと思う
ちなみに、石膏ボードはマジで水には激烈に弱い。
一度でも濡らしてしまうと、乾かしても手遅れ。アウト。
ふにゃふにゃになってボロボロ崩れてしまう。
なので、カーペットは隙間なくしっかり敷こう。
できるなら「防水加工の石膏ボード」をチョイスするのもアリだと思う。※その分高くなるけど。
それか、タイベックなどの防水シートとともに使うと、より安心ですね。
防音効果はあった?
気になる防音効果だけど、こればっかりは下の住人に確認できないので、なんとも言えない。
だけど、さすがに合計140kgのパネルで床一面を覆っているのだから、かなり強力な遮音効果はあると思う。
隙間などはできるだけ養生テープなどで塞いだり、隙間テープなどで細かいスキマを埋めれば、より完璧なんだろうけど、ぼく自身はそこまではしていない。
石膏ボードの防音効果は色々なところで語り尽くされているので、一定の効果が必ずあるはず。
まとめ:石膏ボードは床の防音材として使え…た!※たぶん
今回の最大の収穫は、「普通の石膏ボードでも、その上に厚めのタイルカーペットやゴムマットを敷けば、床に敷いてもイケる」という点。
もちろん、大人数で飛んだり跳ねたりすれば、バキっと割れてしまうだろうけど、
1人〜2、3人くらいで普通に歩いたりイスに座ったりして生活する分には、全然割れる気配はしないですね。
あ、一点だけ注意したいのが、デコボコ。
石膏ボードは、平な面に敷いている分には、割と安定しているんだけど、
ちょっとした凸凹(例えば、小石とか、5mm角くらい以上の突起)とかがある床の上に敷いてしまうと、その部分の周辺の石膏は、絶対にぼろぼろ崩れてくるだろう。
ウチでは、ベッドフレームの補強のために、マットレスの下に石膏ボードを敷いているのだけど、フレームのビスの出っ張り部分だけ、見事に石膏がぼろぼろ崩れ始めている。
なので、凸凹だけにはかなり注意。
凸凹がない平な床であれば、石膏ボードでの床防音がコスパ良くておすすめですよ。
という話でした!
※中長期的なレビューも追記します。3ヶ月くらいでボロボロ・バキバキになっていたら、その時は笑ってやってください汗w
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