どうも、ヘッドホン大好きブロガーのてつです。
プロケーブルのAKGヘッドホンK240studioリケーブル用のケーブルを買ってみましたよ!
BELDEN82761という型番のモデルです。
結論からいうと…
たしかにビミョ〜に変わるような気がしないでもないけど、だったらケーブル自体をヘッドホン本体に直付け改造する方がはるかに音良くなるよね!
ということに至りました。
このページの内容を3行で要約↓
・ベルデンリケーブルで音はなんとなく変わるけど、ブラインドテストではわからなそうなレベル。
・リケーブルできる=端子ロスが多いというそもそもの構造的なデメリットがある
・K240で本当に音質を追求するなら、サクッと直付けに改造すべし。それかK242HDを中古で入手
Amazonで似たような製品売ってますね↓
リケーブルって、ロマンがあって楽しいのですが、科学的な根拠も乏しい(ダンピングファクターの変化?)し、あまり深入りしない方が吉かなと。
それよりも、AKGのヘッドホンに使われているミニXLRの端子自体を取り払って、ヘッドホン本体にケーブルを直付けする方が遥かに音がクリアになりますぞ。
そもそもリケーブルしてどんなにケーブルにこだわっても、ヘッドホン本体のポテンシャルを100%イカせないんですよね。
なぜなら端子とハンダのヶ所が増えるので、そこでどうしてもロスが生じるから。
というわけで、もうちょっと詳しく解説します。
プロケーブル製ベルデン82761ヘッドホンケーブルの詳細
さて、では改めて紹介。
こちらがベルデンの82761という型番のケーブルとノイトリックのプラグを組み合わせたケーブルでございます。プロケーブル製。
プラグ周りはきちんとした作りですね。
中のハンダ付けも無駄がなくスッキリ。
ミニXLR側もステレオミニプラグ側もREANと書かれています。ノイトリックの別ブランドだということです。
ケーブル自体、かなり硬めで、取り回しは最悪に近いレベルでしにくい。
赤いBELDEN 88761も昔使ったことがあるのですが、それよりは多少マシかなというレベルですが、AKG純正ケーブルと比べると、「針金」って感じですね。
プロケーブルについて
あなたがこのブログ記事に辿り着いたということは、もうおそらくプロケーブルさんのことについてはご存じでしょう。
オーディオ界隈でもとりわけ濃厚で個性的なホームページで様々なマニアックなアイテムを販売しているアクセサリー販売業者さんです。
AKGのK240studioという安いヘッドホンに、プロケーブル製のベルデン(やノイマンやモガミ)のケーブルを使うと音が見違えてよくなる…!!!
らしい…汗ww
というウワサが蔓延しています。
果たして、真相はいかに?
ということで聴き比べしてみましたぞ。
K240studioとK271mk2で純正ケーブルと聴き比べしてみた
K240studioとK271MK2、そして、ケーブルが着脱不可で直付けになっているK272HDという3種類のヘッドホンを用意。
※K271mk2とK272HDのスペック・構造はほぼ同じ。違いはケーブルが着脱できるかどうかのみ。
K240studioとK271MK2では、純正ケーブルとベルデン82761/プロケーブルで取っ替え引っ替え聴き比べ。
ワタクシの環境は以下↓
PC:MacBook Air M1
ソース:Apple Musicロスレス
DAC:iBassoDC05(ESS ES9219C x2 NDKフェムトクロック搭載)
一応、ハイレゾ(笑)環境です。
純正からプロケーブル製ベルデン82761に変えてみた結果
K240studio
たしかに純正ケーブルよりも高音域がクリアになった気はする。低音の解像度も上がっているかも。全体的に1段階クリアになった感じ。ただ、中音域が凹んでドンシャリっぽくなっている気もする。純正ケーブルに変えると、良くも悪くも温かみのある音でホッとする。
K271mk2
やはり同じように薄皮を一枚剥いだように、クリアさが増したような気がする。が、やはり中音域が寂しい。
K272HD(純正ケーブル直付け)
上の2機種よりもはるかにハイの伸び、全体域のクリアさ、解像度など、全てにおいて優秀。やはりケーブル直付けのメリットの方が圧倒的にあると感じさせられる。文句なしで優勝。
結論:リケーブルより純正ケーブル直付けの方が遥かに高音質
AKGのヘッドホンは、ベルデンリケーブルでたしかに音が少しだけクリアになった感はある。
ただ、誤差の範囲レベルですかね。。
ブラインドテストさせられたら、普通に間違いそうなレベル。
プラシーボ(思い込み)効果も相当あると思う。
サンクコスト発生しまくりですからね。
ケーブルの取り回しが圧倒的に悪くなるデメリットの割には、得られる感動は少ないかなと。
劇的には変わらんな!最初はちょっと「おお!?」ってなるけど、たぶん思い込みw
音質面で根本的にメスを入れたいなら、リケーブルなどというぬるいことをしていないで、ケーブル直付けをするべき。
そのほうが断然音がクリアになって別次元。
例えるなら、
リケーブル=ヘッドホン本来のポテンシャル以下の中でどんぐりの背比べ状態
ケーブル直付け=ロスが最も少なくなり、音質の迷い即解決
もう、これが答えかなと。
現に、名機と名高いK701もケーブル直付けですし。
以前K701.K702.K712をまとめて試聴する機会がありましたが、やはりK701だけ別次元でハイがしっかり伸びてクリアな音質でした。
まずは接点を減らすことに着目すべき
やはりミニXLRというか、リケーブル用の端子がある時点で、どんなにケーブルにこだわったところで、相当ロスしてしまうのは、構造上的に避けられないかなと。
AKG側も直付けのスタジオシリーズにわざわざ「HD」と名付けて販売していたくらいですから、端子を減らすことで音質がクリアになるということはわかっているのでしょう。
その上で、スタジオでの使い勝手を考慮して、着脱式のケーブルを採用しているんですな。
ということなので、ガチのリスニング用途でリケーブルにアレコレ悩むというのは、本末転倒。
水泳大会なのに、ジーンズ穿いて泳いでいるようなものです。
リーバイスの方が軽くていいぞ…いやいやエドウィンの方が動きやすい気がする…
とか言ってたら、おかしいですよね?
いや、水泳なんだから、まずジーンズ脱いだ方がいいと思うぞ??
となりますよね。
それと同じで、リケーブルにこだわるよりも、まずは音質劣化の元凶である「端子」の数自体を減らすべき。
サクッとケーブル直付けのヘッドホンを入手するか、K240studioを改造しちゃった方が遥かに近道ですな。
※K242HDという、K240の直付けモデルもあります。もう生産していませんが、メルカリなどの中古市場で入手可能です。
ぼくはK271の音が好きだったので、ケーブル直付け仕様のK272HDを手に入れて、その違いに感動し、満足しております。
K242HDも手に入れようと画策しております笑。それか、K240を直付け仕様に魔改造ですかねw
リケーブルにハマる人って、器用で凝り性な人が多いと思うので、マジで騙されたと思って一度直付けにチャレンジしてみるといいですよ。
本当に、リケーブルするよりも断然ヤバイ音が出ますから…。
まとめ
というわけで、以上。
最後にまた結論を3行でまとめておきます。
・ベルデンリケーブルで音はなんとなく変わるけど、ブラインドテストではわからなそうなレベル。
・リケーブルできる=端子ロスが多いというそもそもの構造的なデメリットがある
・K240studioで本当に音質を追求するなら、サクッと直付けに改造すべし。それかK242HDを中古で入手
ありがとうございました。
AKGのおすすめ直付けヘッドホン↓
・K242HD
・K272HD※個人的にめっちゃオススメ
・K701
・K612PRO
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