どうも、香水マニアブロガーのてつです。
世界的なデザイナー「イッセイミヤケ」の香水。
ロードイッセイプールオム/L’Eau d’Issey Pour Hommeをレビューしてきます。
柚子の香りをかなり大胆に使用したスッキリ爽やか系香水の代名詞。
発売から30年近く経っているのに、いまだに世界でも人気ですね。
清潔感があって柚子の瑞々しい香りがかなり個性的な逸品となっております。
夏や初夏にぴったりです。
香りの構成やおすすめの付け方・似合いそうな年齢層など詳しくレビューしていきますね!
ロードイッセイプールオムの基本情報
まずは基本情報から。
ブランド:イッセイミヤケ
発売:1994年
発売からなんと28年!
30年近く経っても、まだまだじわじわ売れ続けている香水です。
かなりのロングセラーですね。
それだけ完成度が高く、万人ウケする普遍的な香りということでしょう。
調香師:ジャック・キャバリエ(Jacques Cavallier)
調香師は超有名なパヒューマーであるJacques Cavallier氏。
ジャック・キャバリエ氏は、現代香水界の巨匠の一人。
ルイヴィトンの香水ラインのほとんどを手がけていたり、有名な作品ではブルガリのプールオムやアクアシリーズなどがあります。
ブルガリのプールオムでは、お茶っ葉の香りを大々的に取り入れたり、このイッセイミヤケのロードイッセイでは柚子の香りをメインにしたり、日本の和の文化のエッセンスを使うのが非常に上手。
この人は作る香りは、香水が苦手な日本人でも割とつけやすい場合が多い気がします。
勝手な妄想なのですが、親日家なのでは?と思いますね。
香りの構成:フレッシュな柚子が超さわやか
香りの構成は以下の通り↓
Yuzu
Lemon
Bergamot
Lemon Verbena
Mandarin Orange
Cypress
Calone
Coriander
Tarragon
Sage
Blue Lotus
Nutmeg
Lily-of-the-Valley
Saffron
Bourbon Geranium
Ceylon Cinnamon
Mignonette
Tahitian Vetiver
Musk
Cedar
Sandalwood
Tobacco
Amber
香りの変化
やはり、トップの柚子の香りがかなり象徴的です。
1吹きすると、一気に日本人なら誰でも懐かしさを覚える柚子の香りがパッと広がります。
それと同時に、石けんっぽいパウダリーな香りやコリアンダーのスパイシーでアジアンチックな香りやサイプレス・タラゴンなどのハーブ系の香りも主張してきて、柚子をメインにしてはいるものの、よくよく嗅いでみるとかなり複雑で多層的です。
ミドル以降は、引き続き柚子の香りが意外にも長持ち。
ロータス(ハスの香り)もいい感じで東洋的で面白いです。
ただ、少しミドル以降は石けん感が薄れて、ゆずの香りが人工的に感じられてしまい、尖ってクセのある香りっぽくなってしまうのがちと残念。
なんというか、虫除けスプレーみたいな酸味のある香りというか、ツンとした香りが出てきてしまうので、それが弱点かな…。
ラスト以降は、ムスク・サンダルウッド・アンバーなどの典型的なベースノート。
メンズ香水にしては、ムスクの香りが上品で控えめ。
女性用の香水のような穏やかでさりげないラストノートですね。
持続性
ロードイッセイプールオムの持続性は、やや短め。
布につければ4〜5時間。
肌につけると3時間ほど。
濃度はオーデトワレ。
スッキリ系の香水なので、持続性はあまり期待しない方がいいでしょう。
価格帯もあまり高くないので、アトマイザーに移し替えてこまめに付け直すのがよいでしょう。
実売価格
価格は、40mlのボトルがおよそ3500円前後。
75mlボトルが約5千円前後となっています。
ブランド香水の価格帯としては、やや安い〜普通くらいの部類。
ロードイッセイプールオムのおすすめのTPO・年代
ロードイッセイプールオムをつけるおすすめのTPOや年代は、
シーン:オフィス・仕事・学校・休日・デートなど、万能
時間帯:朝〜夕方
年齢層:10代〜年配層まで幅広く
という感じです。
ちなみに、女性でも全然つけられるというか、むしろ女性の愛用者もかなり多いのではないでしょうか。
柚子の香りメインで、フローラルっぽさや石鹸の清潔感もある超爽やか香水。
日本ではむしろ女性の比率の方が高そうな気さえしますね。
イメージ的には、ナチュラルコスメ系が好きなアラサー女性がめっちゃ愛用してそうな香りです笑
男性用の香水なのですが、女性から香ってきても全然おかしくない香りです。
柚子+石けん+フローラルムスク
という構成なので、誰がつけても好印象になる万能で敵を作らなそうな香水のチョイスですね。
デメリット
デメリットは、
①持続性が短めだということと、
②柚子の香りがちと人工的で、虫除けスプレーっぽい尖った香りも感じられてしまう
という点でしょう。
もう少し、酸っぱい感じが控えめならもっと使いやすいのにな…とは思います。
付け方
付け方に関しては、バシャバシャと首筋や服に多めにつける系ですね。
個人的には、布よりも肌に直接つける方が香りがマイルドになって好きです。
デメリットである酸っぱさが程よく肌で中和される感じが心地いいです。
ここまで計算して作られているとしたら、すごいですね。
香りは弱めなので、朝に目立たないところにワンプッシュだけつけても、昼にはほぼ消えてしまうでしょう。
首筋などの露出している部位に左右2プッシュほど、トイレに行った際などに気分転換がてらにこまめにつけて柚子っぽさを周りにアピールしましょうw
この手の薄めの香水を使うなら、携帯用のアトマイザーは必須ですね。
ちなみに、ロードイッセイプールオムは本体のアトマイザー(スプレー部分)もかなり良くできていて、細かくチョピチョピっと出すことができます。
クリーンの香水もそうですが、ちょっとずつ出せるスプレーはかなりありがたいです。
まとめ:柚子好きなら一度はお試しあれ
はい、というわけで今回は
柚子の香り全開!ロードイッセイプールオムのレビュー
というテーマでお届けしました。
柚子の香水って、安いやつはいくつかあるのですが、本格的な香水は意外に少なめ。
ロードイッセイプールオムは30年近く売れ続けている海外でもかなり評判の高い人気柚子香水の代名詞でありながら、日本のメンズはあまりつけていません。
なので、人と被ることなく、
え?なんか柚子のいい匂いするんだけど…?
とモテるかもしれませんよw
海外の濃い〜香水をつけて失敗するよりも、
このロードイッセイプールオムのように万人ウケするタイプを選んだ方が香水選びで失敗するリスクは減らせますね。
とはいえ、ただ単にさわやかで万人ウケするだけではなくて、しっかりとセクシーさや複雑な香りのアコードもあるのが、さすが世界的な巨匠ジャック・キャバリエの作品だなと感心します。
①万人ウケしやすい
③誰でもいつでも使える
②でも個性もしっかりある
という3つのメリットが非常に優秀なので、30年近くロングセラーで世界中で愛されているのでしょう。
他に柚子の香りだと、アクアシャボンが有名ですが、アクアシャボンは良くも悪くも「ゆずと石けん」なので、ちょいシンプルすぎて飽きがちでもあります↓
今回買ったもの↓
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