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K701とK612PROって具体的になにがちがうの?【音や構造の比較】

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どうも、ヘッドホン大好きブロガーのてつです。

このページではAKGの人気ヘッドホンK701とK612PROのちがいについて解説します。

ぼくは両方持っているので、

どっちを買おうか迷っている人の参考になると思います。

はじめに結論をまとめると↓

K701とK612PROのちがい

・メタルパーツが多いK701、プラスチックが多いK612PRO

・ドライバーの型番はほぼ一緒だが、よくみると微妙にちがう

・音質はK701の方が圧倒的にクリア

・K612PROは中音域は豊かだが、高音がイマイチ

・どちらも音量は取りにくいのでヘッドホンアンプ必須

という感じです。

詳しく解説します。

バナー黒板風

K701とK612PROのスペック上のちがい

まずは細かいスペックの違いを見てみましょう↓

K612PRO
K701
タイプ 開放型 開放型
スタイル オーバーイヤー オーバーイヤー
ドライバー径 直径40mm 直径40mm
周波数特性 12~39,500Hz 10~39,800Hz
インピーダンス 120Ω 62Ω
感度 92dB/mW 93dB/mW
ケーブル長 3m
(ストレート)
3m
(ストレート)
ケーブルタイプ 片出し、固定 片出し、固定
プラグ ステレオミニ/ステレオ標準 ステレオ標準
プラグ形状 ストレート ストレート
本体重量 256g 235g
付属品 ・ステレオ標準変換プラグ (金メッキ、ねじ固定式) ステレオミニ変換プラグ (金メッキ、はめ込み式)

ドライバーのちがい

左K612PRO。右がK701のドライバー。

両方とも、ドライバーの型番は「DKK45」というものが使用されています。

DKK45は、K702、K712PROにも使われている、AKG独自の40mmドライバーです。

バリモーションテクノロジー、フラットワイヤーコイル、TWO-LAYERダイヤフラムなどの特殊な技術が詰め込まれた傑作ドライバーがDKK45です。

 

K701の仕様書↓

K612PROの仕様書↓

 

ただ、よくよく見てみると、同じDKK45でも、さらに細かい型番が振られており、K612PROとK701では、微妙にちがいます。

K701:2400Z00070

K612PRO:2400Z00060と2400Z00090

という具合に、末尾がちがう。

気になったので、イヤーパッドを外して何がちがうのがじっくり観察してみました。

ぱっと見は全く同じ。

K612PROのドライバー部分

K612PROのドライバー部分

K701のドライバー部分

K701のドライバー部分

DKK45という部品なので、まぁ同じなんだろうと思っていたのですが、よくみてみると、K701のドライバーの方が、若干中央のコイル(リング状の銅線)の巻きが太い??ような。

写真で伝わるかどうかわかりませんが、ご精査ください↓

K701とK612PROのドライバーを並べてじっくり見比べてみると、確かに

K701のドライバーのコイルは太めで、K612PROの方は少し細め

なんですよね。

なので、同じDKK45というドライバーでも、機種によって少しチューニングを変えているのかも?しれません。それが、末尾の型番のちがいの意味なのかもしれません。

かなり興味深いですね。

ちなみに、K612PROとK712PROに関しては、末尾も全く同じ。

なので、決してK612PROが安いからこの末尾のドライバーを使っているというわけではなさそう。

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ハウジングの形状と素材のちがい

ドライバー以外の部分で音に影響しそうなのは、「ハウジングの形状と素材」です。

K701とK612PROは、どちらも開放型のヘッドホンなので、構造的にはほとんど同じなのですが、

ハウジング(イヤーカップ)の形と素材にちがいがあります。

 

↓ハウジング(イヤーカップ)のちがい↓

K701:金属製・容積少なめ

K612PRO:プラスチック製・容積多め

K701の方が、ラッパみたいなハの字になっているのに対して

K612PROの方は、ボールのような丸っとしているシェイプ。

イヤーカップ内を流れる空気の容積はK612PROの方が若干大きそうですね。

ドームっぽいK612PROと、ラッパのようなK701。

 

そして、素材もちがいます。

K701のハウジングはメタル製。白いのでぱっと見はプラスチックかな?と思いましたが、触ってみると、金属に塗装してあります。

対してK612PROは、完全にプラスチック製のハウジング。

音質も明確に違いますね。

やはりK612PROの方は、カサッとしたプラスチックっぽい音質。

※見た目からの印象(プラシーボ効果)もあるかもしれません。

K701は、クリアで濁り感が少なく、透明。

ドライバーの質だけではなく、ハウジングの空間容積と素材によっても、音質が変わるなんて、ヘッドホンは奥が深いですね。

装着感のちがい

ヘッドバンド部分は、どちらも本革を使っていて、構造は全く一緒。

装着感もほぼ同じです。

その他のちがい

インピーダンスはK612PROの方が倍ほど違います。

K701:62Ω

K612PRO:120Ω

ですが、ヘッドホンアンプに繋いで音出ししてみると、どちらも同じくらいの音量感です。

どちらもかなり鳴らしにくいので、ヘッドホンアンプは必須ですね。

ヘッドホンアンプを持っていない人は、7〜8千円〜1万円くらいでもいいので、小型の簡易的なUSB-DACを一緒に買うことをお勧めします。

iBassoやShanling,FiiOなど、中華メーカーのDAC(デジタルヘッドホンアンプ)は安い上にスペックもいいので、グッドです。

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周波数特性のちがい

周波数特性も、両機種で少し違います。

K701:10~39,800Hz

K612PRO:12~39,500Hz

人間は1万5千Hz〜2万Hzくらいまでしかまともに聞き取れないので、正直どちらも十分なスペックなのですが、じっさいに聞いてみると、やはりK701の方が高音の伸びはいいですね。

もちろん、両方ともハイレゾ対応です。

ケーブル・プラグのちがい

K701とK612PROはどちらもケーブル固定・直付け式。

K702やK712PROのようにケーブルを着脱してリケーブルしたりはできません。

K701は6.3mmの太いステレオプラグ。

K612PROは3.5mmのミニプラグ仕様です。

どちらも変換アダプタが付属しています。

個人的には、AKGのヘッドホンはケーブル直付けモデルの方が圧倒的に好きです。

余計な端子やハンダが減るので、その分音にスピード感があって、解像度も透明感も着脱式モデルよりもかなり上に感じます。

AKGヘッドホンを選ぶコツは、ケーブル直付け式モデルであるかどうか!

とすら思っています。

ぼくはK701用にちょっとお高いFURUTECHの24金メッキアダプタを使っていますが、音質の劣化をほぼ感じさせない素晴らしいクオリティで満足しております。

ただ、将来的には、もう一つK701を手に入れて、ステレオミニプラグ専用に改造しようかな…そっちの方がよりプラグによる音の劣化が少ないしな!なんて思っております笑

いくらお高い変換アダプターでも、やはりないに越したことはありませんからね。

ここまでくると、マニアですねw

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主観的な音質のちがい

さて、以上がK701とK612PROの客観的な構造上のちがいでございました。

ここからは、ワタクシの主観的な音質のちがいについて。

結論からいうと、どちらか一つだけ買うならなら、圧倒的にK701の方がおすすめです。

もちろん用途や聴くジャンルにもよると思いますが、今はK701も値段がかなり安くなっていて、6〜7千円くらいしか値段が変わりません。

K612PROもかなり音がいいので、全然いい商品なのですが、きっと上位機種のK701も気になって夜も眠れなくなる可能性が高いです笑

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K701の方が、

透明感・クリアさ

解像度の高さ

音場の自然さ

など、知覚できるほぼすべてにおいて、K612PROよりもワンランク上の音質です。

K612PROは、カマボコっぽい中音域がモコっと盛り上がった音質で、どうしてもあと一歩高音域の抜け感が足りないので、聞いていて、ずっとモヤモヤする気持ちを抱える感じになってしまうんですよね…。

K612PROも決して悪くはないし、1万円ちょっとのヘッドホンの中ではかなりコスパはいいのですが、K701も1万円台後半で買える現在だと、どうしてもK701のコスパが驚異的によい。

K612PROが悪いというよりは、K701が良すぎるという感じです。

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K701のコスパがバグっている

K701は数年前までAKGのフラッグシップモデルで、発売当初はオーストリア生産ということもあり、6万くらいしたみたいですからね。

それが、今では中国の生産拠点に移り、強烈なコストダウンに成功。

この傑作ヘッドホンが1万数千円で手にできてしまうというのは、AKGの良心を感じますね。

 

ドライバーやその他の設計自体にめちゃくちゃ価値があるのに、大量生産のおかげで誰でも買える金額になっている。

薬で例えるならジェネリック薬品みたいな。

ここまで思い切って値下げしてくれたAKGに感謝ですね。

ヘッドホンアンプを揃えても、トータルで2万円台で極上の音空間を堪能できます。

もちろん、据え置き型のヘッドホンアンプを購入して、更なるヘッドホン沼(笑)にドップリ浸かるのも良きですしねw

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まとめ:K701がいいのは分かったけど、K702やK712PROはどうなのよ

AKG沼...汗w

どんどん増えてきたワタクシのAKGコレクション笑

はい、というわけで今回は

K701とK612PROを比較してみたよ。

という話でございました。

 

これからAKGのヘッドホンを買いたいけど、どれを買っていいのか迷っている人の参考になれば幸いです。

てか、K712PROやK702はどうなの?

という声が聞こえてきそうですが、

ぼく的には、ケーブル着脱式は微妙なのでおすすめしません。

端子が増えると、音がモッサリするんですよね…。

特にAKGのミニXLRは音の劣化が顕著な気がします。

構造上リケーブルしても端子の信号ロスだけは消せないので、ずっとモヤモヤすると思いますよ。

K712PROとK702、どちらの機種も聞いたことがありますが、やはりK701が現状最強かなと。

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