どうも、USB-DAC好きブロガーのてつです。
iBasso DC06とShanling UA3両方買ったので、それぞれの音色の特徴など語っていきますね!
最初に結論をまとめると
高音好きならiBasso DC06。
中低音好きならShanling UA3。
を選べばいいと思います。
もう少し説明すると、
iBasso DC06⇒クリアで明瞭。音の立ち上がりが速く解像度が高い。
Shanling UA3⇒中低音域の量感が生々しい。解像度よりも迫力重視。
という感想を抱きました。
どっちの方がいい悪いというよりは、完全に「お好みによる」という感じですかね…。
どちらのDACも非常にレベルが高いです。
では、もう少し詳しく両者の特徴などを比較していきます。
試聴・レビュー環境
ワタクシの視聴環境は以下↓
ソース:MacBook Air M1⇒アップルミュージックハイレゾ
ヘッドホン:ゼンハイザーHD6XX(HD650)AKG K701
音楽ジャンル:洋楽邦楽POPSロック全般・ジャズ・AOR・クラシック少々
iBasso DC06とShanling UA3の最大のちがいはDACチップ
さてさて、冒頭にも書いたように、iBasso DC06とShanling UA3のちがいは、
iBasso DC06⇒高音好き用
Shanling UA3⇒中低音好き用
という感じかなと。
両者のスペックで一番のちがいは
DACチップのメーカーのちがい。
iBasso DC06⇒ESS(アメリカ・カリフォルニア)
Shanling UA3⇒旭化成AKM(日本)
となっています。
その他の細かいスペックなどはかなり似通っています。
(3,5mmのアンバランス端子と4.4mmのバランス接続端子を備えている・高精度のクロックを搭載しているなど)
なので、両者の最大のちがい・特徴は
「DACチップの音質」
になってくるのかなと。
ESSのDC06、AKMのUA3
DACチップについてもう少し詳しく話すと、
iBasso DC06⇒ES9219(左右デュアル搭載)
Shanling UA3⇒AK4493SEQ(一つ搭載)
となっています。
もちろん、アンプの特性などもあるのでしょうが、
ESSチップの方が
クリア感があって明瞭。中〜高音域の解像度が高い。
対して、
AKMチップは
中低音が濃厚で量感・ボリューム感がある。迫力や押し出しがある。音の実体感がある。
というそれぞれの特徴が両者のDACにきちんと現れてるなぁと。
それぞれの音の特徴とデメリット・相性
iBasso DC06のデメリットとしては、
高音がかなりシャープなので、刺さるイヤホン・ヘッドホンだと相性が悪い
ということでしょうか。
比較的低音がきちんと出るゼンハイザーのHD6XX(HD650)にiBasso DC06を合わせるとかなりいい感じですが、
AKG K701などの低音が控えめなヘッドホンにDC06を合わせると、かなりスカスカになってしまう印象。

Shanling UA3はそれとは正反対で、低音の量感が多いです。
なので、ゼンハイザーのHD6XX(HD650)に合わせると、低音がモコモコになってしまい、高音域が詰まり気味に感じます。
AKG K701とUA3の組み合わせは、うまくバランスがとれているように感じます。

※とはいえ、UA3はアプリでデジタルフィルターを弄って音色をカスタマイズできる↓ので、低音がスッキリめの設定も可能だったりするので、評価がかなり難しいですね…。

個人的にはiBasso DC06に軍配

じゃあ、結局イヤホン・ヘッドホンとの相性次第ってことかい!?
と思われれるかもしれませんが、
ぼく個人的には音質の総合点は
iBasso DC06の方がよい
かな〜と現時点では考えます。
※どちらのDACもかなり優秀なので、気分や体調によって評価が変わるくらいの誤差レベルの話ですが…。
両者じっくりいろんな音楽ジャンルで聴き比べしましたが、
やはりESSチップのクリアで明瞭な世界はかなり魅力的です。
特にボーカル周りの定位のよさや解像感が素晴らしいんですよね。
Shanling UA3は、低音が豊かで密度が高い濃厚な音なので、パッと聞いた感じだと
「お!迫力あっていいやん!」
となるのですが、しばらく聞いていると、全体的に音像がややあいまいで、音の立ち上がりやレスポンスもちょっとだけ遅いんですよね…。
なので、UA3でJAZZなどのシビアなリズムのアンサンブルを聞くと、ベースの音とシンバルの音のリズムのノリが噛み合わないように聞こえてしまいます。
DC06で同じようにJAZZを聴くと、ウッドベースのノリとライドシンバルの刻みがきちんと一体のリズムで聴こえます。
音の立ち上がりが早いので、低音のアタックも高音域のアタックもきちんと知覚できるという感じ。
声についても同様で、DC06でポップスを聴くと、メインボーカルの息遣いやブレスや強弱もわかりやすいし、コーラスとの絡みなどもわかりやすい。
逆に、UA3は、悪くいうと全体的にモッサリしているので、一つ一つの声や楽器の音を分けて聴くというよりは、全体的な雰囲気をゆったり楽しむという感じ。
UA3は音場の広がりという点では優れているのですが、その分、少しだけ音が遠いんですよね…。
まとめ:解像度をとるか、迫力をとるか。で変わる
はい、というわけで今回は
iBasso DC06とShanling UA3両方買った!高音質でオススメなのは〇〇の方!?
というテーマで話してみました。
ぼくはクリアで透明感があって、高解像度でシャープな音が好きなので、
iBasso DC06の方がオススメです。
ですが、
解像度よりも空気感や広がり重視。ゆったり低音の量感を楽しみたい!刺さるのはイヤで丸い音が好き。
という人もいると思います。
そういう人には、Shanling UA3の方が向いているかもです。
中低音の生々しさというか、リアリティという観点ではUA3の方が優れているので、正直かなり迷います。
最終的には試聴して決めるのが一番かとは思いますが、
試聴しに行けない…という人の参考になれば幸いです!
もう一度、結論↓
クリアさや解像度重視なら⇒iBasso DC06がおすすめ
生々しくて太い音が好きなら⇒Shanling UA3
ということになるかと!


余談:バランスで聞かずに3.5mmのシングルだけで聴くなら、DC06よりもDC05の方がさらにシャープで高解像度なので、DC05もかなりいいですよ↓

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