どうも、ヘッドホン好きブロガーのてつです。
ゼンハイザーのHD6XXを買ってからというもの、夢中で毎日音楽を聴きまくっております…。
HD6XXとは、有名なHD650の「簡易塗装版」です。
約半額(現在の為替で3万円ちょい)でアメリカのDrop.comというサイトで買えます。
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ドライバーなどの音に関するパーツはHD650と全く一緒。
塗装や箱、付属品などをコストカットすることで3万円ちょいの価格にまで下げています。
開封レビューは以前書きました↓

今回のページでは、HD6XXの音質についてレビューしてきますね〜。
よく比較されるAKGのK701も持っているので、K701との比較も行っていきます。
DAC:iBasso DC05.Shanling UA3など
パソコン:MacBook Air M1
ソース:アップルミュージックハイレゾ
よく聴くジャンル:国内外ポップス・ロック・スムースジャズ・歌謡曲・EDMなど全般。クラシックはあまり聴いてません。
ゼンハイザーHD6XXの音質の特徴まとめ
ゼンハイザーHD6XXの音質の特徴を最初にまとめると、
【良い点】
・圧倒的な解像度・音の厚みがすばらしい
・正直、K701より断然オススメ
・ボーカルのリアリティが秀逸
【イマイチな点】
・超高音域の伸びはK701の方が上
・定位感や音場表現はK271MK2の方がおすすめ
・側圧が強めなので、頭が少し疲れる
【結論】
ボーカルなどの歌モノが好きなら間違いなく買い。
中音域の解像度や肉厚さは異次元。
定位感や音場の広さはそこまででもないので、別機種でも代用可能。
【良い点】圧倒的な解像度・音の厚みがすばらしい
ゼンハイザーHD6XXを一聴して感じたのは、圧倒的な解像度と音の厚み。
ヨドバシでHD650を試聴したときにもいつも感じていたのですが、音の情報量と厚みが両立できているのが本当にすごい。
楽器それぞれ(ボーカル・ドラム・ギター・ストリングス・ベース・ブラス・シンセ・ピアノなど)がぎゅっと詰まっているポップスやロックの楽曲でも、きちんと分離して聞かせてくれる。
それでいて、一つ一つの音が細くなったりせずに、きちんとリアリティがあり、音像がきちんとデカい。
AKGのリファレンスヘッドホン「K701」と比較すると、
K701の場合は、高音域の抜けの良さは秀逸なのだけれど、その代わりに一つ一つの音像が細くなってしまっている。

AKG K701とゼンハイザーHD6XX
K701はよくいえば、クリアで冷静。あっさりしていてまさにリファレンスモニター。
全体をそつなく見渡すイメージ。オーディオとしての面白さという点ではいまいち。
HD6XXの音はもっと楽しくて、ディープだ。
驚くのは、HD650(HD6XX)の方が音像が分厚いのに、しかも解像度も高いという点。
K701では気づけなかった細かい効果音や楽器演奏のエッジ感、
ボーカルの息づかいなどがHD6XXで聴くと、どんどん掘れる。
解像度という点でも、音像の厚さ・リアリティという点でも
HD6XXはK701を圧倒している。
イマイチな点:高音域と定位感と音場
HD6XXは本当に完成度が高い。
開放型ヘッドホンの頂点として、10年以上ベストセラーになっている伝説的な名機だということには納得しかないのだが、あえてデメリットというか、重箱の隅をつつくと、
①高音域が良くも悪くもマイルド
だという点と、
②音場はそれほど広くない?
という2点。
①高音域が良くも悪くもマイルド
HD650(HD6XX)は多くの人が言っているように、低音の量感が強め。
低〜中音域を得意とするリスニングヘッドホンだ。
金属的な響きは少し苦手。
シンバルや管楽器の響きなど、高音域のリアリティはAKGのヘッドホンの方が得意なように感じる。
※特にK240MK2やK271MK2などの30mmドライバー機種の高音域はマジで秀逸。
とはいえ、HD6XXの高音域も別に篭っていると感じるほどではなく、聴き疲れしない程度に絶妙にマイルドに仕上げている。
AKG系に比べて高音域のリアリティはないけど、十分楽しめるキレイな高音だ。
②音場はそれほど広くない?
HD650(HD6XX)は、音場が広大なヘッドホンとして人気が高い。
たしかに、一般的なヘッドホンよりは横の広がりも縦の広がりも広め。
特に、縦方向のサウンドステージの広さは広大。
ドライバー周りのハウジングも縦長の楕円形なので、上下のサウンドステージはかなり広い。
ただ、奥行き感〜横方向の伸びという観点だと、個人的にはAKG K271MK2の方が音場が広いように思う。

AKG K271MK2とゼンハイザーHD6XX
AKG K271MK2は密閉型だが、FPSゲーマーの中でも「敵の足音の位置が正確に聞き取れるヘッドホン」として地味に有名なほど、奥行き感が秀逸。
K271MK2とHD6XXを比較すると、K271MK2の方がより「ヘッドホンの外側で音が鳴っている感じ」が強くて立体的で楽しい。
K701も音場は広めなので、
音場の広さに関してはAKGの方が一歩リードしているのかもしれない。
ゼンハイザーのHD6XXは開放型なんだけど、音がけっこう近くて、分厚くて存在感があって耳の近くにわざわざ寄ってきて鳴ってくれるような感じ。
モニター的な自然さという意味では、K701の方が良くも悪くもそっけなくてナチュラル。
HD6XXは、音の方からこっちに迫ってきてくれるような面白みがあってとても楽しい。
まとめ:開放型で悩んでいるならK701よりもおすすめ
はい、というわけで今回は
ゼンハイザーHD6XX(HD650)の音質レビュー
でございました。
いや〜…このヘッドホンは本当にビビりますよ。
みんなが10年以上「傑作」「歴史的名機」と口を揃える理由がわかります。
特に解像度の圧倒的な高さ。
K701ではスルーしてしまっていた音がHD6XXに変えるとドンドンまだ出てくるので、正直もっと早くHD6XXを買っていればよかった…と強く思う今日この頃です。
ボーカルの表現力も異次元。

この歌い手、ここまでていねいにビブラートや語尾の処理などのテクニックをつかって歌っていたんだ…すげえ…
って思えます。
一般リスナーだけではなく、ミュージシャンや楽器演奏者、アレンジや作曲を勉強している人にとっても、めちゃくちゃ勉強になるヘッドホンです。
DACやヘッドホンアンプのクセや特徴、良し悪しも見つけやすいので、リファレンスとして一台持っておくと、オーディオシステムの選定にも役立ちそうですね。
ゼンハイザーHD6XXは
アメリカのDrop.comという共同購入サイトで買えます。
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Drop.com公式サイト($10オフクーポン付きリンクはこちら)

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