ローマには街のいたるところに美しい噴水がたくさんあって、ホントにいつ行っても癒されます。
今回はイタリアに長期滞在していたぼくが個人的に大好きな噴水「パンテオンの噴水」について、少々マニアックに、写真たっぷりで紹介しますね。
パンテオンの噴水は小さくても魅力たっぷり
ヨーロッパ各地の噴水鑑賞が大好きな「噴水フェチ」とも言えるぼくが、個人的にかなり好きな作品が、ローマのど真ん中にある有名な円形のドーム建築の「パンテオン」のすぐ目の前のロトンダ広場にあります。
それが、パンテオンの噴水です。
この噴水は、小さくてあまりメジャーな観光スポットではないのですけど、ぼくはホントに大好きなんですよね…。
イルカとおじさん?が、なぜか顔をギュ〜っと寄せ合ってこちらを見つめてくるので、一度見たら絶対に忘れられないほどのインパクトがあります。
四方向にそれぞれ「おじさんとイルカ」が配置されており、それぞれの顔の表情が違います。
こんな感じで、ちょっと笑えるくらいコミカルです。
そしてこの迫力…。
パンテオンを背にした位置から眺めると、まさに「威風堂々」という言葉がピッタリですな。
ローマの青い空と、古い町並みとのコントラストもとても素敵です…。
ミステリアスでありつつ、よく見るとどこかコミカルでなんだか笑っちゃいそうになる…。
そんな不思議な魅力が、このパンテオンの噴水を見る人を惹きつけています。
とはいえ、この噴水はトレビの泉などと比べるとあまり有名ではないので、パンテオンだけ観光して、そのままついついスルーしがちですが、パンテオンに行った際にはぜひぜひじっくりと見てみてください。
きっと感動しますよ。
噴水の上にはど〜んと立派なオベリスクも天高くそびえています。
ローマの晴天を突き刺すかのように、オベリスクが伸びています。
パンテオンの噴水の作者、じつはかなりすごい人です
この噴水の正式名称は、パンテオンの噴水/Fontana del Pantheonと言い、ジャコモ・デッラ・ポルタ/Giacomo della Portaの作品です。
デッラポルタは、同じくローマにある教会「ジェズ教会」の建築や、サン・ピエトロのクーポラ部分の建築もミケランジェロのデザインを継承して担当していたほどの腕利きの建築士・彫刻家です。
参考リンク:ウィキペディア「ジャコモ・デッラ・ポルタ」
パンテオンからほど近い、ナヴォーナ広場にある3つの噴水のうちの一つ「ネプチューンの噴水」をデザインしたのもこのジャコモデッラポルタですね。
ナヴォーナ広場にある、この噴水です。
よく見ると、このナプチューンの噴水にも、おじさんの顔が付いていますね…w
ネプチューンが巨大なタコと戦っているシーンが迫力たっぷりで再現されております。
ナヴォーナ広場といえば、やはりベルニーニの大傑作である「4大大河の噴水」が有名で、ぼくも大好きなのですが、こちらのネプチューンの噴水や、もう一つのムーア人の噴水も、それぞれ魅力たっぷりですので、お見逃しないように。
こちらはムーア人の噴水。
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ロトンダ広場は夜のライトアップも美しい
そして、最後に夜のお姿も載せておきましょう。
こんな感じで、夜にライトアップされたパンテオンの噴水は、昼間とはまた一味違った怪しさ満点のお姿に変貌します…。
イルカのギラッとした目ヂカラ…。まるでほんとうに生きているようです。
もちろん、背後にそびえるパンテオンとのツーショットも最高に絵になりますな。
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まとめ:パンテオン観光の際は目の前の噴水も忘れずに
今回の記事はかなりマニアックに、ねちっこくローマの中心部にあるジャコモデッラポルタ作の「パンテオンの噴水」について紹介してみました。
繰り返しになりますが、この噴水は本当に小さくてスルーしてしまいがちなのですが、よく見ると魅力がたっぷりですので、ぜひぜひローマ観光の際にはぐるっとこのパンテオンの噴水を一周して眺めてみてくださいね!
水しぶきがあるところにはマイナスイオンが発生するとも言われていますし、近くにはコーヒーグラニータの名店、「タッツァドーロ/Tazza d’oro」もありますので、他の観光客たちに紛れて、噴水の階段部分に座ってグラニータでも食べながらまったりしてみるのも、ローマでの素敵な過ごし方ですね。
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