どうも、香水マニアブロガーのてつです。
今回はブルガリのアクアプールオムをレビューします。
この香水はめっちゃ尖っていますw
なんと、ワカメの香りがするんですww
しかも、ちょっとアクセントとかのレベルではなく、メインの香りが完全にワカメ…笑
正確には、
地中海の海中に生息している海藻「ネプチューングラス」の香りを通じて、豊かでミステリアスな海の世界観を表現している…
ということなのですが、日本人からするとめっちゃワカメ感w
ワカメ+フローラル+ムスク+アジアン香草
という、かなり変わった構成のメンズ香水。
海っぽいアクア系の香水の中でも一際、個性たっぷりの香水に仕上がっております。
個人的には、けっこう好きなのですが、人前でつけるのはちょっとためらってしまうかも…。
こういう尖った香水を堂々と作って発表してしまうあたり、さすがイタリアの宝石ブランド・ブルガリ…。
いい意味でぶっ飛んでてアートを感じさせてくれますね。
というわけで、詳細やおすすめの付け方などレビューしていきます。
ブルガリ アクア プールオムの基本情報
まずは基本情報を。
名称:ブルガリアクアプールオム/Aqva Pour Homme Bvlgari
ブランド:Bvlgari
発売年:2005
ブルガリアクアシリーズのオリジナル。
今ではアクア・マリンやアクア・アトランティックなど、派生品(フランカー)がいくつかラインアップされていますが、このアクアプールオムがアクアシリーズの出発点です。
ジェンダー:メンズフレグランス
調香師:ジャック・キャバリエ
いつものようにブルガリの香水の多く(プールオム・プールオムエクストレームなど)を手がけるジャック・キャバリエ氏が担当。
現代香水界の巨匠の一人。
ジャック・キャバリエは、ルイヴィトンのほぼ全ての香水ラインやイッセイミヤケのロードイッセイなどを手掛けています。
ブルガリプールオムでは茶葉の香りを取り入れたり、ロードイッセイではゆずの香りを取り入れたり、既存の香水の概念をぶち破って尖った香りを作るのがうまい調香師さんです。

で、今回はワカメですww
香りの構成:ワカメです
ブルガリアクアプールオムの香りのアコードは以下の通り↓
Mandarin Orange
Orange
Petitgrain
Seaweed
Lavender
Cotton Flower
Virginia Cedar
Woodsy Notes
Patchouli
Clary Sage
Amber
つけ始めこそ、オレンジのフレッシュさやミントの清涼感があり、
あれ?普通の香水かな〜
と思うのですが、5分くらいすると、早くもミドルノートであり、この香水のメインである「海藻/Seaweed」が際立ってきます。
この海藻、かなりワカメっぽいのですが、一応、正式名称は
Posidonia Oceanica seaweed
という、地中海に生息する青草のようなものらしいです。
画像引用元:ウィキペディア
別名「ネプチューングラス」という名前でも知られているそう。
なんと、海中の草なのに、花を咲かせるんだとか。
海底で花を咲かせるなんて、なんだかロマンチックですね。
そういうインスピレーションをこの香水で表現しているものと思われます。
なので、確かに、海藻のワカメっぽいアクアティックな香りがメインなのですが、それをフワッと包み込むように、フローラル系の香りもプラスされています。
そして、ベースにはムスクやアンバーなどのメンズ香水定番のスモーキーな香りが使われています。
海藻+フローラル+ムスク
という感じ。
パチョリ(東南アジアの香草・パクチーっぽいスパイシーでクセのある香り)も使われているので、どことなくアジアンチックでクセのあるのが好みが分かれそう。
アルマーニのアクアディジオプロフーモと似ている
同じく、海の香り+パチョリという構成を持っているのがアルマーニのアクアディジオプロフーモ。
ブルガリアクアプールオムとアルマーニのアクアディジオプロフーモは、ラストにかけてのパチョリ+ムスクの感じが非常に似ていますね。
どちらもかなり男性的で「海全開!」というアクア系香水の代名詞的な存在。

個人的には好きな香りだけど、人前で使うのは少し躊躇う
個人的な好みとしては、このブルガリアクアプールオムは、かなり好きな部類です。
ぼく自身、海好き(潮風や磯の香りが好き)ということもあり、海藻のエッセンスが使われている香水は好きなんです。
ラルフローレンのポロスポーツも海藻系香水の定番ですが、あちらも好きですしね。

ただ、ブルガリアクアプールオムの海藻感はポロスポーツに比べてかなり強烈。
ポロスポーツはミント+海藻+アップルという感じで、あまり嫌味がないのですが、ブルガリアクアプールオムは、ひたすらにリアルなワカメ感が際立ちますw
さらにパチョリのアジアン香草の香りも混じり合って、めちゃくちゃクセがあって尖っています。
なので、個人的には部屋とかで自分につけてリラックスしたい時に使っていますが、人前でガンガン日常的に使えるかというと、かなり躊躇してしまいますね。。
うまくつければ、

なんか海っぽい香りがして落ち着くかも〜
と人に思われるかもしれませんが、
付け方を間違えると、

うお…なんかめっちゃ変な香水つけてるヤツだな…
と思われる可能性が高い気がします。
自己満足で

「オレはこの海藻の香りが大好きなんだ!人の意見なんてお構いなし!我が道をいく!」
と、自我を貫くなら全然アリだし、これが強烈な個性になると思います。
ラストノートのムスクが安っぽくて残念
あと、デメリットとして、ラストノートのムスク感が少しケミカル臭が強すぎて、海がテーマの香水なのに、カラッとドライな印象になってしまっているのが残念。
トップ〜ミドルあたりの香りはみずみずしくて好きなのですが、海藻の香りが薄くなるラスト以降が安っぽいムスクで終わってしまうのが惜しいと感じました。
アクアマリンとアトランティックとの比較
ぼくは以前アクアマリンもアトランティックも持っていたことがありました。
とはいえ3つのブルガリアクアシリーズの中でも、このオリジナルのアクアが一番香りの完成度が高いように思います。
アクアマリンは、良くも悪くもアクアから海藻感を薄めて、万人に使いやすくしたような感じですが、なんか普通すぎて個性がないんですよね…。
アトランティックは、アンバー(アンブロキサン)が強烈すぎて、日本人的には強すぎました。
服につけると、翌日までアンバーのキツイ香りが落ちないレベルで濃厚。
海外で流行っているいわゆる「ブルー系香水(ディオールソバージュやシャネルのブルードゥシャネルなど)」のジャンルに寄せすぎてしまった感があります。
やはりオリジナルのアクアプールオムが、一番個性が光っていて、海っぽさがきちんと表現されていると思います。
アクアマリン↓
アクア・アトランティック
持続性
持続性は、普通レベル。
濃度はオーデトワレなので、5〜6時間ほど。
〜2時間くらいまでが一番楽しめますね。
それ以降はうっすらムスクが続くという感じ。
TPOやおすすめの使用シーン:年齢や場所を超越した猛者だけがつけるべき香り
この香りは、あまり〇〇年代から〜とか、オフィス向け〜などと言いにくいですね…。
先ほども言ったように、かなり個性的で尖っている香りなので、
つけたいヤツがつけたい時に、つけろ!年齢とか気にするな!我が道を行け!
という感じ…汗w
マジで個性的なので、デート用とか、オフィス向き…とか、他人の目線を気にする人にはそもそもこの香水自体、合わない気がします。
この強烈なワカメ臭に惚れた人間が、つけたい時にシュッとつける。以上。
スーツでもカジュアルでも
とはいえ、さすがイタリアンブランドのブルガリです。
トップノートはオレンジやミントのフレッシュな清涼感があるので、スーツにもカジュアルにも全然合わせやすい香りでもあります。
年齢に関しては、ホントに関係ないですね。
10代がつけていてもそこまで違和感がないですし、逆に50代以降の海遊びが好きな「ちょいワルオヤジ」がつけていても、似合いそう。
年齢や服装・場所やシーンという概念というよりは、海好きか、それ以外か。この香りに惚れたか、ということで似合い具合が分かれそうな面白い香水です。
まとめ:ブルガリの懐の広さを感じる超個性的な逸品
はい、というわけで今回は
ブルガリのワカメ香水?アクアプールオムをレビュー
というテーマでお届けしました。
こういう超個性的な香水をしれっと発売して、しかもけっこうな人気香水に仕上げてくるあたり、やはりブルガリのブランドとしての懐の広さを感じさせますね。
海のリラックスした雰囲気が好き…潮風を嗅ぐと落ち着く…という人は、一度試してみると面白いですよ。
アクアマリン↓
アクア・アトランティック
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