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AKG K612PRO音質レビュー【中音域が神。高音は少し残念】

4.5

AKG K612PROレビュー【中音域が神。高音は少し残念】サムネイル画像

どうも、ヘッドホン大好きブロガーのてつです。

最近AKG沼にどっぷりとハマっておりまして…。。

K612PROも買ってしまいましたよ。

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これで現在の手持ちのAKGヘッドホンが

  • K612PRO
  • K240S
  • K271MK2
  • K272HD
  • K242HD

という布陣に。

過去にはK240MK2も持っていましたので、かなりの数のAKGモニター系ヘッドホンを試してきておりますな。

AKG沼...汗w

AKG沼…汗w

で、本題のK612PROですが、

音質のレビューは一言でいうと、

⇒良い点
中音域の特性がピカイチ!声周りの再現性がエグい
⇒イマイチな点
高音域があまり伸びない(DAC次第かも)
全体的に軽くカサッとした質感

 

中音域の再現性ならオレ(K612PRO)に任せてくれよな!

でも高音域はちょっと荒いな!

という感じですね!

 

高音域

☆☆☆☆

中音域

☆☆☆☆☆

低音域

☆☆☆☆☆

トータルのフラットさ

☆☆☆☆

※このレビューの視聴環境

DAC(ヘッドホンアンプ)はiBassoのDC05,DC03など複数を使用。
音源はApple Musicのロスレス。
バナー黒板風

AKG K612PROの中音域は特筆レベルで優秀

K612Proはネット上をはじめとして、かなり評判の高い機種。

K701などの700番台シリーズよりもこっちを愛用している…という人も多数いるようで、前から気になっておりました。

今回買ってみて、その意味が分かりましたね。

高音域は若干曇り気味なのですが、中〜低音域がほんっとに優秀。

特にミドルの再現性、解像度、リアルさは、ぼくが今まで試してきたAKGヘッドホンの中でも抜群です。

ちょっとカマボコ気味のような気もしますが、中音域が充実しまくりなので、何を聞いても基本的に楽しめるヘッドホンです。

メインボーカル、コーラスなどの声系や、ドラムのスネアやタムなどの太鼓系、ベースなどがめちゃくちゃ得意。

中音域の解像が鬼のように高いですね。

これにはたまげました。。

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AKG上位機種の独自技術の恩恵をちゃっかり受けている

ボーカルやコーラスが丸裸になって面白いですねw

声のエッジボイス(平井堅さんとかがよくやる「あ”〜〜」っていう音)など、立ち上がりの再現性がエグいですね。

声フェチにはたまらん逸品かと。

中音域の音のスピード感、立ち上がりが優れているのは、AKG独自の「フラットワイヤーボイスコイル」のおかげなのかもしれません。

フラットワイヤーボイスコイルとは、ボイスコイルの線材をきしめんのように平べったくすることによって、巻きの密度を上げて、より繊細な信号に反応するドライバーを作るAKG独自の技術のこと。

引用元:ヒビノオーディオセールス

フラットワイヤーボイスコイルが採用されているのは主にK701,K702,K712などの上位機種ですが、コスパ良好のK612PROにもちゃっかり搭載されています笑

この辺りは、後発機種のメリットですね。

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K612PROはケーブル着脱「できない」からこそ音がいい

あと、音のスピード感がいいのは、ケーブルが直付けだということも関係していると思います。

AKGのヘッドホンって、ケーブル着脱できるモデルは、正直、音が鈍くなるんですよね…。

接点・ハンダが増えるので、信号がロスするんでしょうね。

ぼく自身、K240SとK242HD、そしてK 271MK2とK272HDなど、構造はほとんど同じ直付けモデルと着脱式モデルを比べていますが、やはりケーブル直付けモデルの方が圧倒的に音の立ち上がりが早い。

AKG K271MK2が最高すぎるのでK272HDも買ってみた。
どうも、ヘッドホン大好きブロガーのてつです。 AKGのモニターヘッドホンK271MK2をチューンナップしたら、音質が爆上がりして最高に気に入っているのですが...。 ということはK271MK2の兄弟機...

 

AKGヘッドホンを選ぶコツは、ケーブル直付けモデルを狙うことだと思っております。

ケーブル直付けスタジオヘッドホン↓

  • K701
  • K612PRO
  • K242HD
  • K272HD

など。※他にも探せば製造終了品のK500番台,600番台など、ちょいちょいあります。

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ミックスの粗探しに大活躍

録音によっては(というかかなりの確率で)コーラスのミックス処理のアラなどもかなりわかってしまうので、まさにプロ用として使える能力を持っています。

音楽制作にあたっては、下手なモニターヘッドホンでOKテイクを決めたり、ミックスの音量や定位を決めるより、K 612PROで判断した方が完成度が上がるような気さえします。

往年のJPOPなどを色々聞き漁っていると、かなりの確率でミックスのアラが発見できる(例えば、このバックコーラスのハモリのパート、ちょっと音程曖昧だな〜)など。

今まで使ってきたヘッドホン・イヤホンではそこまで聞き取れなかったので、K 612Proがいかに中音域の解像度を得意としているのかということがわかりました。

音場も広め。開放型ならではの浮遊感を楽しめる

K612PROは音場も広めで、さすがAKGのオープンバック型。

フワフワと、雲の上で聞いているような独特のサウンドステージで、

これぞAKGの開放型サウンド!って感じの音空間を堪能できます。

定位感:縦方向にめっぽう強い

定位感も良好です。

横方向よりも縦方向の定位がわかりやすい印象。

横は満遍なく、少しぼやけ気味ですが、縦方向は不思議なくらい分離して聞こえます。

なので、センターにあるメインボーカルの後ろでかすかになっているパーカッションやシンセの音なども聞き分けられてびっくりしました。

音像はカサッとしてボヤけ気味?※DACの質に拠るかも

K612PROの40mmドライバー

ただ、全体的な音像に関しては、少しぼやけ気味かもしれません。

ぼくの上流(ヘッドホンアンプやDAC)が悪いだけかもしれませんが…。

K200番台(K240SやK271)の30mmドライバーのクッキリハッキリした音像感に比べると、K 612PROは40mmドライバーなので、若干大味というか、小回りがきかない出音ですね。

良くも悪くも、K612PROは中音域が大得意な機種なので、カマボコっぽい鳴り方。

フラットかと言われると、少し疑問ですね。

悪くいうと、若干プラスチッキーなカリッとした軽い質感のサウンドでもあるような気もします。

音像が中音域を中心にして、高音が荒いのは、K700シリーズもそういう傾向なので、40mmドライバーの良さでもあり、欠点ですかね。

デメリットは高音域の荒さ

K612PROの40mmドライバー

K612PROの40mmドライバー

K612PROの苦手な部分はズバリ高音域。

これはやはり40mmドライバーの宿命。

超高音域はバッサリと断捨離したかのように、潔く切り捨ててる感じ。

シンバル系やスネアのスナッピー、シンセのシャリシャリ感、メタリックな空気感などは苦手。

40mmドライバーは迫力はあるが高音域はどうしても苦手

K612PROは40mmの比較的大きめのドライバーなので、K200番台の伝統の30mmドライバーのあの澄んだキレのあるシャープで金属的な抜ける高音域は再現できません。

まぁ、K200番台はその分中低音域が物足りないので、そこはトレードオフですかね。

こればっかりはドライバー口径で明確にキャラクターが決まってしまうということでしょうか。

AKGのヘッドホンは30mmドライバーの機種と40mmドライバーの機種を2つ持っておくと、どちらの特性も気分や用途に応じて楽しめると思います。

全部いいとこどりしたヘッドホンというと、やはりK812などのフラッグシップになってしまうんでしょうかね…。

まさに沼だな!

まとめ:K612PROはモニターヘッドホンの最初の一台にかなりおすすめ。

はい、というわけで今回は

AKGの開放型モニターヘッドホンK612PROを買ったのでファーストインプレッションをレビュー!

というテーマでございました。

 

もう一度まとめると

・中音域が抜群に得意

・声周りの解像度は特筆すべきレベルに到達してる

・金属系の高音域は苦手

という感じですね。

 

モニター用途としても、リスニング用途としても、これが1万円ちょっとというのはマジで最強のコスパですね。

AKGのヘッドホンの初めての一台としても最適。

できればK240SやK271などの30mmドライバーの機種も後々に取り揃えると、守備範囲が広がりますぞ。

ヘッドホンアンプも忘れずに

あ、言い忘れていましたが、K612PROにヘッドホンアンプは必須です。

インピーダンスが120Ωと高めなので、スマホやPCのイヤホンジャックに直差しだと、音がスカスカになってまともに音量も出ません。

ヘッドホンアンプは、どっちみちいい音で聞こうとすると必須アイテムになってきますので、以下におすすめする小型のUSB-DACを買うといいですよ↓↓

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