どうも、香水マニアブロガーのてつです。
今日はアクアディパルマのアーモンド オーデトワレ(マンドルロ・ディ・シチリア)をレビューしていきますね。
このアーモンドは、アクアディパルマのブルーメディテラネオシリーズの中でもかなり特殊な一本です。
とにかく、濃厚な甘さが際立つ一本。
アーモンドとバニラと白桃の香りがメイン。
アランチャやベルガモット、ミルトなどのブルーメディテラネオシリーズは柑橘系のさわやかさが主体ですが、このアーモンドだけは香りのベクトルが180度ちがいます。
・濃厚なアーモンドケーキ
・バニラが香る甘〜い焼きたてのクッキー
・白桃を使ったタルト
と表現するのがピッタリ。
香りの持ちがかなり優秀(12時間以上は余裕)なのも特筆すべきポイントです。
ユニセックス香水なので、男女ともに楽しめるのもグッド。
【アクアディパルマのアーモンドの特徴】
・甘いお菓子みたいな香水
・香りの持ちができるだけ長い香水
・上品でクオリティの高い香水
こんな香水を探している人にピッタリです。
では、さっそく
・香りの構成
・おすすめの付け方
・おすすめのシーン、年齢層
などをチェックしてきましょう!
Acqua di Parma Blu Mediterraneo Mandorlo di Siciliaの基本情報
まずは基本情報から。
ブランド:Acqua di Parma
正式名称:Blu Mediterraneo Mandorlo di Sicilia
発売年:1999
ブルーメディテラネオシリーズの香水としてアランチャディカプリと同じ年に発売。
アランチャの方が有名ですが、じつはアーモンドもロングセラー商品。
ミルトやベルガモット、キノットなどよりも歴史が長い香水です。
ブルーメディテラネオシリーズの中には、タオルミナやサルディーニャなど、期間限定や廃盤になってしまった香りもいくつかありますが、アーモンドは1999年から販売されている人気の香りです。
香りのタイプ:グルマンノート
バニラの香りが強いお菓子のような香りのことを「グルマンノート」と呼びます。
Mandorlo di Siciliaはまさにグルマンノートのド直球という感じで、完全にお菓子そのものを再現したようなリアルなスイーツ感が魅力。
濃度:オードトワレEDT
調香師:非公開・不明
香りの持ち:◎12時間以上〜とても長い
実売価格:75mlで約1万円ほど。150mlで約1万7千円ほど。
アクアディパルマ アーモンドの香りの構成
では、香りの構成を詳しくみていきましょう。
Green Almond
Star Anise
Orange
Bergamot
White Peach
Ylang-Ylang
Jasmine
Bourbon Vanilla
Tolu Balsam
White Musk
Cedar
※個人的に印象的に香る部分を赤文字にしてあります。
バニラとアーモンドが支配的なグルマンノート
まず、シュッっとひと吹きすると最初から強烈なバニラ&アーモンド臭が全開です。
いきなりベースノートのバニラが強烈に主張してきます。
一応、トップノートとしてベルガモットやオレンジなどの柑橘系も少量含まれているのですが、ぶっちゃけほとんどわからないレベル。
基本的に、
「焼きたてのクッキーの香りが充満するお菓子屋さんに入った時の匂い」
がほぼ8割。
最初から最後まで、バニラとアーモンドが支配的。
スターアニス(八角)のクセが強め
トップノートにスターアニスという香料が使われていて、これもけっこうクセがあります。
スターアニスは日本語だと八角(はっかく)
そう、よく漢方薬や中華料理などに使われるスパイスです。
八角は独特のクセがあるので、この香りが苦手な人も正直多いと思います。
アクアディパルマのアーモンドには、この八角の香りがトップノートに使われており、つけ始めは少し漢方っぽい独特のクセが気になるかも。
ミドル以降の白桃の香りが大変ドリーミー
とはいえ、この八角の香りは1時間くらいするとだいぶ角が取れて落ち着いてきて、バニラとアーモンドに調和してきます。
その代わりに、今度はミドルノートのホワイトピーチ(白桃)のフルーツっぽさが現れてきて、このあたりは非常にドリーミーな香りになってくれます。
バニラ・アーモンド・白桃
というコンビネーションなので、完全にスイーツですね笑
ここまで高級感のある甘い香水はめずらしい
アクアディパルマはご存知の通り、高級香水ブランド。
他の安いグルマン系の甘いだけのケミカルな香水とは一線を画す上品な甘さに仕上がっているのもポイント。
メインのアーモンドは本当に採れたてをそのまますりつぶしたかのようなクリーミーでナッツ感のある香ばしい香りですし、
裏メインとも言えるバニラも非常に高品質。
白桃の濃厚なフルーツ感も秀逸。
バニラ系のメンズ香水として有名なヴェルサーチェのエロスなどと比較しても、アクアディパルマのアーモンドの方が圧倒的にナチュラルで上品で自然。
しかも、香料もふんだんに使われているため、12時間くらいは余裕で香ってくれる持続性の高さもポイントです。
おすすめのシーンや付け方・年齢層・TPOなど
【おすすめの年齢層】
20代中盤以降〜
値段も値段なので、アクアディパルマの香水全体に言えることですが、20代中盤〜アラサー〜アラフォー以降くらいのほどよく落ち着いた男女がつけるとハマります。
もちろん、香り自体は普遍的でナチュラルなので、学生などでも全然OKです。
値段との兼ね合いですね。
【おすすめのシーン・TPO】
アクアディパルマのアーモンドはかなり甘い香水なので、オフィスや仕事全般にはあまり向かないと思います。
インナーなどに少量つけるようにうまく調整できれば、平日の仕事用としても使えなくもないですが、上級テクですね。
休日や仕事終わりの夜などが付けやすいでしょう。
ただ、香りの主張がかなり強烈なので、食事の前にも使いにくいです。
なので、一番無難なのは、時間に余裕のある休日かなと思います。
【おすすめの付け方】
この香水はかなり長持ちして、主張も激しいです。
なので、手首などのカラダの末端よりは、下半身や脇など、できるだけ直接的に香らない場所の方が吉。
かなり個性的なので、ふとした時にフワッと甘〜いバニラを香らせることができれば不思議な魅力を纏うことができるでしょう。
まとめ
はい、というわけで今回は
アクアディパルマのアーモンド オーデトワレ(マンドルロ・ディ・シチリア)
をレビューしてみました。
この香水は、最初だけちょっと八角のクセが日本人的には漢方薬っぽくて気になりますが、
八角が落ち着いてくる1時間〜くらいには
アーモンド・バニラ・白桃
というなんともスイーツ感MAXな贅沢でゴージャスな香りを長時間楽しめます。
グルマン系の甘い香水は、どうしてもケミカルで不自然で安っぽいものが多いのですが、
さすがアクアディパルマ。
超絶に甘いのに、それでいて上品というなんともズルいモテ香水です。
ユニセックスなので、男女ともに楽しめる優雅な甘さが魅力の一本。
ぜひコレクションに加えてみてはいかがでしょう?
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