株式投資、面白い反面なかなか安定した利益を出すのは難しいですよね。
世の中には無数の投資法や、銘柄の紹介などがあり、他人に勧められて買った株で損しても一切は自己責任の世界。
じぶんのスタイルを確立するには経験と勉強、さらに心のあり方まで深くかかわってくるまさに実践哲学のような側面をもっています。
それゆえにいつの世も人々の欲望をマーケットは飲み込んで巨大に成長してきたのでしょう。
今回はそんなマーケットの中でも知る人ぞ知る、有名な投資顧問会社、タワー投資顧問についてや、タワーが大量に保有している銘柄の売買の仕方について書いてみたいと思います。
基本的に中小テクノロジー株のバリュー投資スタイル?
大株主や、四季報に載らないノミニー名義の株主を検索できる株主プロという便利なサイトがあるんですがここでタワー投資顧問が直近で提出した大量保有報告書を確認できるんです。
しかし便利ですね〜このサイト。
モルガンや、ゴールドマンなどのヘッジファンドが出した報告書も同じように検索できますので、優良株さがしの参考にぜひ活用してください。
で、タワーが買っている企業をみると、明らかに好みというか、独特の技術やサービスを持っている中小株ばかりですね。
2017年だとUTホールディングスや日本電子材料、PALTEKや指月電気、クルーズ、ACCESSなど半導体、次世代通信などハイテク系の好材料が出そうな企業に集中して投資していますね。
年収100億のファンドマネージャー清原氏は現役なのか?
そもそも、このタワー投資顧問が有名になったのがサラリーマンで100億円稼いだと言われる凄腕ファンドマネージャー清原達郎氏が大々的にニュースに取り上げられたかららしいです。
そのころぼくはまだ株式投資などしていないどころか子供だったので、当時どのくらい話題になったのかは知らないんですが、年収で?100億円はものすごいですよね。
いきなりサラリーマンが2004年の長者番付一位に躍り出たとのことですからかなり話題になったはずです。
まぁファンドマネージャーなのでサラリーマンとよんでいいのか微妙ですが。。
タワー保有株との付き合い方
そんな清原氏が活躍する?タワー投資顧問ですが、ぼくら一般投資家はともすれば格好の餌食になりかねないんです。
タワーが買っているからという理由だけで安心して株を買ってしまうと、ジリ下げで天井掴み、じつはタワーはひっそりと売り抜けていたなんてことになりかねないですからね。
なので、ぼくなりにタワー投資顧問だけでなく、こうしたやり手のファンドが手がける銘柄についていって投資を成功させる手法を書いてみたいと思います。
まず、なんでタワーみたいなファンドが中小株を買うのかなんですが、非常に僭越ながらぼくの考察だと3つ考えられます。
①普通に良い企業で成長が見込めて経営も順調。
②個人投資家が買いやすい安い株である。
③普段の出来高が少なく急騰すると値が飛ぶ。
以下解説していきます。
優良、成長株としての魅力ある企業
タワーが投資している会社はどこも地味ですがキラリと光る下町の町工場的な趣というか、経営も堅実そうで、それでいて今後の社会にかならず必要とされるであろう業界であることが多いです。
半導体関連しかり、電気自動車関連、通信インフラなどです。
個人投資家でも買える安い株
タワーが保有しているのって安く買える銘柄が多いですね。
1000円前後や500円くらいの、なんともぼくら個人投資家が勢いで買ってしまいやすい価格帯のものなんですよね。
ぱっと好材料のニュースが出た時にイナゴ投資家が買いやすいというかw結果的に値が跳ね上がりやすいのかなと思います。
たぶんこういうことも意識していると思うんですがねぇ、、どうなんですか清原さん?
夢見がちな貧乏個人投資家が買ってくれるのがいちばん儲かるでしょうから最低購入価格が10万円前後であることはかなり意識してるはずです。
普段地味だからいったん注目されるとすぐ急騰する
これも②の理由と関係しているんですが、地味で堅実っぽい会社がドカン!と凄そうなIRニュースを出すと一気に買いが入るんですね。
そうなると何が起きるかというと、
普通にその会社が好きで長期投資している投資家は喜んで、
「やっとこれ
からこの会社が評価されて株価もどんどん上がっていくだろ〜よかったよかった」となり、売るというかは優越感に浸ります。
で、ニュースと株価高騰に飛びついて買ったトレーダーは、
「俺は損切りはきちんと出来るトレーダーだからタダのイナゴじゃないぜ!下がったらさっさと損切って次にいくだけさ〜会社になんて興味ないし、儲かれば何でも良いよ。」
と考えてトレードしているのでとりあえず買うけど上にいけばラッキー、下なら損切りなはずです。
さて、あなたならこんな時どうしますか?
割安時にコツコツ仕込んで急騰時に売り
「コツコツ仕込んで急騰時にイナゴに売りつける」
たぶんですが、タワーさんはこういう感じで回転させていると思います。
つまり、銘柄選定にはかなり時間をかけて信用できる企業で、地味で、個人が買いやすい株。
それでいて派手で、ハイテクな雰囲気のニュースが出る銘柄を選定します。
これならば、市場がパニックになった時にリスクをとって割安に仕込んでいけます。
で、ここからはじっくりと好材料をえさにイナゴトレーダーを始めとした個人が夢を見て買ってくれる瞬間を待ちます。
で、いざその瞬間がきたら段階的でも良いし、一気に売り抜けても良いし、その辺りは過熱感などを総合的に判断していくのでしょう。
こんな感じで書いてみましたが、どうでしょう?
ぼく的にはすごく真っ当な投資法だと思うんですが。。
パニック時に仕込んで、高揚感で売りというセオリー通りの売買法です。
角山智さんは銘柄、マーケット分析が素晴らしく参考になります。
この本は超オススメ。
この本は信用取り引きを奨めていてちょっと危ういですが、売り時の考え方は参考になります。